「Ted’s Guest House & Cycle Activity Center」は、
築60年の鉄筋コンクリート建物を全面改装した宿です。

外観の落ち着きはそのままに、内部は現代の旅に寄り添うよう、
静かで機能的な空間へと丁寧にリデザインされました。

サイクリストをはじめ、すべての旅人が気軽に立ち寄れ、
静かに、自由に、自分の旅のリズムを取り戻せる場所。
環境への配慮も大切にし、快適でありながら、過剰にならない心地よさを追求しています。

旅の終わりではなく、“本当の旅の始まり”を感じさせてくれる場所。
それが、Ted’sの変わらないコンセプトです。

館内は、素朴でありながら、どこか品のある静けさをたたえた空間。
木のぬくもりを感じる内装が、旅の高揚感をやさしく包み込み、
心と身体を静かに整えてくれます。

灯りは控えめで、肌に触れるものはどれもやわらかな手ざわり。
視覚だけでなく、五感に寄り添うように設計された空間が、
滞在そのものを、やさしく記憶に残る時間へと導いてくれます。

1階のラウンジには、カフェ＆バーを併設。
朝は、地元の食材を使ったアメリカンブレックファストとともに
香ばしいコーヒーの香りが静かに立ちのぼり、
夜は、グラスの音が響く穏やかな時間のなかで、旅人と町の空気がゆるやかに混じり合います。

そして、屋上テラスに出れば、
100年前にタイムスリップしたかのような白壁の続く古い町並みが連なる内子の風景を一望。
遠くに連なる山々、どこか懐かしさを帯びた空の下――
旅人の時間は、そっと深呼吸をするように流れていきます。

Ted’sの客室は全12室。
シングル、ツイン、ダブル、そして子供達も喜ぶ二段ベッドの部屋まで、
旅のスタイルに合わせて選べるすべて個室タイプの設計です。
ゲストハウスでありながら、静かに眠れる空間が整えられているのも、大きな魅力のひとつ。

室内には、愛用の自転車を安心して保管できるサイクルラックを完備。
自転車やバイクの荷物をそのまま持ち込める自由さは、長旅の旅人にとって心強いポイントです。

スマートホテルとしてセルフチェックイン・アウトに対応しており、
誰にも急かされず、自分の旅のペースで時間を過ごすことができます。

Ted’sは、サイクリストも、お遍路さんも、ふらりと立ち寄る旅人も――
それぞれの旅を尊重し、静かに受け入れてくれる宿です。
ここは、ただ眠るための場所ではなく、
「また明日からも旅を楽しみたい」と思わせてくれる休息の場所なのです。

1階の「Ted’s Café」では、旅人の一日を静かに支えるやさしい食の時間が用意されています。

朝は、予約制のアメリカンブレックファスト。
地元の旬の野菜や果物を中心に、「道の駅からり」で焼き上げたクロワッサン、手づくりソーセージなど、滋味に満ちた朝のひと皿を提供しています。

やわらかな朝の光が差し込む店内で、その温もりをひとくち味わえば、
出発前の心も自然と整っていく――そんな時間が流れています。

お昼には、地元出店者によるランチ営業が不定期で行われており、
その日そのときの“おいしい”が楽しめるのも魅力のひとつです。
※最新情報はTed’sのInstagramをご確認ください。

そして夜には、カフェは静かにバーへと姿を変えます。
旅人と地元の人が自然と肩を並べ、グラス越しに交わるひととき。
話してもいいし、黙っていてもかまわない。
誰かがそばにいる、その安心感が、夜の時間をやわらかく包み込みます。

“泊まる”という行為の中にある、食べるという余白。
それもまた、Ted’sが旅人にそっと差し出す、やさしさのかたちです。

Ted’sは、走ることを愛する旅人の“次の一歩”を、静かに後押ししてくれる場所です。

Eバイクやロードバイクのレンタルも充実。
初心者でも楽しめる里山ポタリング（約10km）から、
起伏に富んだ40km超の本格ルートまで、
その日の気分や体力にあわせて、自由なサイクリングが楽しめます。

さらに、プロガイドによるツアーもご用意（要予約）。
ただ風景の中を走るだけではなく、地元の文化や人とのふれあいを通して、
“その土地を走る意味”を、深く感じられる体験が待っています。

館内には、自転車のセルフメンテナンススペースを設けており、
大切な愛車は建物内はもちろん、客室内にも保管可能。
旅の合間に愛車と向き合い、自分自身も整える――
そんな静かな時間が生まれるのも、Ted’sならではの魅力です。

Ted’sでの滞在は、観光地を巡るだけの旅とは違います。
暮らしの気配が残るまち・内子の空気に、そっと身をゆだね、
旅人と町が静かにまじわる時間が、
いつの間にか、深く記憶に刻まれていきます。

豪華さより、余白を。
便利さより、自由を。
そして――旅の途中で、ふと立ち止まりたくなるような、そんな空気がここにはあります。

Ted’sは、その旅を、ただ静かに、見守ってくれる宿です。
ときには、看板犬がやさしく寄り添いながら。