「kanrano sauna」は、華美な設備やサービスをあえて設けず、自然との共生と本質的なリラクゼーションを大切にしています。
耳に届くのは薪の音、目に映るのは揺れる木々と川の流れ、香るのは湿った森の空気。
この場所にあるのは、自然が紡ぐ静けさと素朴なあたたかさ。
飾らない空間で深く呼吸し、心の奥にある“静けさ”と出会うための、特別な時間がここにあります。

小さな木造小屋の中心に設えたのは、寒冷地仕様の本格薪ストーブ。既製品ではなく、すべてセルフビルドで造り上げたこだわりの空間です。ゆるやかに立ちのぼる炎と薪の爆ぜる音、漂う木の香りが五感をやさしく刺激します。ほの暗い室内には渓流の音が響き、ただそこに座り、静かに呼吸を重ねる時間。身体の奥からじんわりと温まり、心までも解けていく感覚。火と木と水、そのすべてに包まれながら、自分の輪郭がそっとほどけていくのを感じるはずです。

サウナを出てすぐ、目の前に広がるのは清らかな川。人工の水風呂では味わえない、自然そのままの水が全身を包み込んでくれます。浅瀬で足を休めたり、淵に沈んで深く呼吸したり、小滝に打たれて心を清めたり——その一つひとつが、新しい感覚を目覚めさせます。肌にやさしい水の感触、森の香りを含んだ冷気、水音と風音が混ざり合うひととき。自然との境界が薄れ、自分が溶け込んでいくような“川ととのい”を、心ゆくまでご堪能ください。

「kanrano sauna」では、一日のどの時間も違った表情を見せてくれます。朝の霧と鳥の声、昼の木漏れ日、夕暮れの橙、夜の深い静寂、そして雨のしずく。自然が描く移ろいの中で過ごすサウナ時間は、どれもが特別なひとときです。自然に身を預け、呼吸を整え、ただ“今”を味わうだけで、心が不思議と静まっていきます。目を閉じ、風の音に耳を澄ませば、自分の奥にある声がゆっくりと立ち上がってくるような、そんな感覚に出会えます。

ととのった後の身体に、やさしく染みわたる時間。甘楽乃サウナでは、自然に囲まれながら心地よいお食事のひとときを楽しめます。施設内では、気軽に楽しめる「セルフBBQ」（1名1,500円）や、無添加のソーセージやチキンレッグなどを味わえる「お任せBBQセット」（1名4,500円）をご用意。どちらも2名様からの予約制で、焚き火の香りに包まれながら、ゆったりと食事の時間を楽しめます。

さらにおすすめなのが、1泊2食付きのアウトドアスタイル「テラスの宿泊」プラン。夜はクッキング薪ストーブやBBQコンロを囲みながら、こだわりの生ソーセージをじっくり焼いて味わう静かな夕べ。朝食も付いており、自然のリズムの中で、ゆっくりと一日を始められます。

また、少し足を伸ばせば、「赤久縄」の釣りたて魚料理や、「とんかつ みつ味」の名物とんかつなど、地元の恵みを感じる美味が揃います。サウナの余韻とともに、静かで満たされた時間を、食を通してぜひお楽しみください。

サウナの余韻をまとったまま、森の中で一夜を過ごすのは、1日1組限定の静かな贅沢。

焚き火の灯りに揺られながら交わす静かな会話、草や土の香りに包まれた夜、川霧とともに迎える朝の空気。

すべてが五感を優しく刺激し、忘れかけていた感覚を呼び起こしてくれます。

テラス宿泊orテラスキャンプ、キャンプ宿泊スタイルで味わう自然との一体感は、まるで“自分の居場所”に帰ってきたような安堵をもたらします。

春は冷たい空気と一桁の水温で身体が引き締まり、初夏には新緑の香りと川の流れに包まれ、夏は汗を流し清流に飛び込む爽快感。

秋は色づく森と水面を漂う落ち葉が心を穏やかにし、冬は凍るような清流と氷点下の空気が、静かに“ととのい”の深さを教えてくれます。季節ごとの風景と気配を、身体全体で感じられるサウナ体験は、ここだけのもの。

一年を通して、自然がつくり出す最高のコンディションが整っています。心が深く整う、静かな夜をぜひ。