静かに差し込む光が障子を透け、歴史の重みを感じさせる調度品が客室を彩ります。

檜風呂に身を委ねれば、眼前に広がる日本庭園が、四季の詩をそっと奏でてくれることでしょう。

そのすべてが、400年の時を超えて語りかけてくる、深くやさしい物語。

敷地内には、香ばしい天然酵母パンの香りが漂うベーカリーや、心身を整えるアロママッサージ、自然と寄り添うフラワーショップなど、多彩なテナントが点在。

どれもがこの地の空気と調和し、日々の疲れを優しくほぐしてくれます。

かつて庄屋が営んだ豊かな暮らしを感じながら、今を丁寧に過ごす。

この宿は、歴史と現代が静かに響き合う、心を満たすためのとっておきの場所です。

江戸時代の面影を今に残す梁や柱が、重ねられた時の尊さを静かに語りかけてきます。

主屋は丁寧に手を加えられ、歴史の趣をそのままに、現代の快適性を兼ね備えた贅沢な一棟貸しの空間としてよみがえりました。

檜の香りがやさしく立ちのぼる瓢箪型の風呂に身をゆだねれば、心が静かにほどけていくよう。

障子越しに揺れる光と、日本庭園の四季の移ろいが、心にやさしい余白をもたらしてくれます。

どこか懐かしく、どこか新しい。

そんな感覚に包まれるこの場所は、まさに“暮らすように泊まる”という贅沢そのもの。

歴史と自然、そして静寂が溶け合う、特別な癒しのひとときをお過ごしください。

風に揺れる庭園の緑を眺めながらいただく「玉手箱ランチ」は、食前の一杯の出汁から始まる、五感で楽しむ贅沢な食の時間。

旬の恵みを繊細に調えた料理のひと皿ひと皿が、身体にやさしく、心までほどけていくようです。

彩り豊かな手作りスイーツも、静かな歓びを添えてくれます。
（夜は「天ぷらとワインのお店」に変わります。　※要予約）

夕暮れには、文化財のたたずまいに抱かれながら楽しむBBQもおすすめ。

地元ブランド豚「桃色吐息」や季節の野菜を炭火でじっくりと焼き上げる時間は、まるで自然と語らうような贅沢さ。

お好きな食材を持ち込めるスタイルで、家族や友人と気兼ねなく楽しめるのも魅力です。

四季折々の美しさに包まれて、心豊かなひとときをどうぞご堪能ください。

この地には、1871年の「播但一揆」で農民の身代わりとなり命を落とした、小國鐵十郎の精神が今も静かに息づいています。

その遺徳を偲ぶ碑、かつての診療所、福崎教会、音楽教室など、歴史の足跡は敷地の至る所に。

宿泊の合間に、ぜひその歴史にも触れてください。

かつて診療所として地域に寄り添ってきた建物や、風格ある長屋門。

その場所に今、暮らしと癒しの彩りが静かに花開いています。

天然酵母の深い香りが広がるベーカリー「一粒」、東洋の知恵と植物の力で心と体を整える「さゆら」や「福つぼ」の癒しのサロン。

そして、自然のままに咲いた草花の美しさを伝える「chiaro organic flower」。

どの空間にも、自然と調和したやさしさが満ちています。

さらに、宇和島直送の鯛で仕立てた「鯛そば」や「鯛めし」が味わえる「鯛の夢」など、美味と趣が共鳴する食の空間も魅力です。

それぞれの場所に流れる、丁寧に紡がれた時間。

歴史の中に現代の命が息づく、「鐵十郎」ならではのやすらぎを、ぜひご体験ください。

※「鯛の夢」は現在金曜日のみ居酒屋として営業中。