渓流を望む静寂と湯に包まれる隠れ宿「游泉 志だて」。
游泉 志だて

- [ 住所 ]
- 〒025-0244 岩手県花巻市湯口字志戸平11-2
- [ アクセス ]
- 東北自動車道 花巻南ICより車で約14〜15分
- [ 駐車場 ]
- 有り 11月〜3月の雪道期には冬用タイヤまたはチェーン持参を推奨
- [ チェックインアウト ]
- チェックイン 15:00 / チェックアウト 11:30
- [ Instagram ]
- @yusen_shidate
- [ 現地からの経路 ]
- https://goo.gl/maps/
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コンセプト
川音に浸り、郷土を想ふ ―
「游泉 志だて」で出会えるのは、心静かに流れる時と、自然が織りなす季節の調べ。渓谷を潤す豊沢川のせせらぎは、まるで遠い記憶を呼び覚ますように優しく響きます。館内すべての客室に満ちるのは、自家源泉かけ流しの湯。滔々と注がれる温泉は、湯の恵みそのものであり、この地に宿る豊かさの象徴でもあります。
春は芽吹きの息吹を、夏は緑陰の涼を、秋は紅の移ろいを、冬は雪化粧の静けさを。いつ訪れても箱庭のようにみずみずしく、その景色が旅人の心にそっと寄り添います。
「癒しの小宿」としての志だてが大切にしているのは、岩手・花巻の風土と共にある暮らしの美しさ。郷土の恵みを五感で味わい、慌ただしい日々の中で忘れかけたときめきや静けさを、大切な人と分かち合うこと。そこには、誰かの時間ではなく、あなた自身の時間が流れています。
喧騒から離れ、自分らしく過ごすための場所。静かに心が解きほぐれてゆくこの宿で、あなただけの癒しの旅をお楽しみください。
館内のこだわり
季節と時間が織りなす和の空間 湯に浸り、刻に浸る――
「游泉 志だて」の館内には、旅の合間のひとときを豊かに彩る空間が点在しています。自然と語らい、心がゆるやかにほどけていくような、静かな時間をお過ごしください。
◆ ロビー・山景ラウンジ
大きな窓に広がるのは、季節ごとに表情を変える山の稜線と、清らかにきらめく渓流の景色。春の芽吹き、夏の緑陰、秋の錦、冬の雪化粧――その日限りの美を静かに映し出すラウンジは、時間帯によってさまざまな顔を見せてくれます。
朝は、澄んだ空気と共に、食後のひとときを。
昼は、森の緑に囲まれて、開放感あふれるティータイムを。陽だまりに包まれながら、読書にふけるのもまた贅沢です。
天気の良い日には、アウトデッキバルコニーへ。山の息吹や川のせせらぎがすぐそばに感じられ、自然との距離がぐっと近づきます。そして夜――
選び抜かれた地酒や地ワインを傾ける、静かな大人の時間が流れます。個室もご用意しており、山あいの夜に語らいを深めるひとときにふさわしい空間となっています。◆ 湯上がりラウンジ
やわらかな光が降り注ぐ憩いの間。湯上がりに身体を預けるマッサージチェアや、ソフトドリンクでほっと一息。
庭に出れば、川音が寄り添う足湯が旅の疲れを優しく癒してくれます。どこか懐かしいフルーツ牛乳やアイスキャンディーは、小さな幸福の味。併設のギャラリーには、花巻出身の宮沢賢治にまつわる書籍や絵本、詩集をはじめ、岩手の文学や文化を感じる本を多数揃えております。
また、CDの無料貸し出しもございます。音楽とともに、心の静けさに耳を傾ける時間もまた格別です。◆ 売店
旅先で出逢う、“この場所でしか手に入らないもの”――。
地元作家や工房による手仕事、志だてオリジナルの品々が並ぶ売店では、旅の余韻をそっと持ち帰ることができます。贈り物にも、自分へのご褒美にもぴったりな心温まる逸品たちです。◆ エステ
旅の締めくくりに、極上の癒しを。
現在は、別館「ホテル志戸平」にて施術を承っております。アロマの香りに包まれながら、心地よい手技に身を委ねる時間は、旅の疲れだけでなく、日々の喧騒までもほどいてくれることでしょう。刻の流れを味方につけて、心と身体をゆるめる空間がここにはあります。
喧騒を離れたこの宿で、自分を慈しむひとときをお過ごしください。お部屋
清らかな渓流を眺めながら、源泉かけ流しの湯に身を委ねる――
「游泉 志だて」の客室は、すべてが露天風呂付き。まるで私邸に招かれたかのような静けさと、和の趣に満ちた空間が、心をほどく大人の隠れ家として旅人を迎えます。
木のぬくもりが息づく約30平米のしつらえは、1〜2名様でのご滞在にぴったり。窓の外には人工物のない渓谷の景色が広がり、四季折々の自然が語りかけるようにそっと寄り添います。湯の温もりと景色が織りなす時間は、忙しない日々の中で忘れかけていた無邪気さや親愛といった心の原風景を、やさしく思い出させてくれるでしょう。
それぞれの部屋に流れる物語をご紹介します。
■ 山 ┊ 志だてスイート・石枡露天風呂付
広々としたリビングから渓流と対岸の山並みを一望できる特別室。ベッドルームと和室が分かれた設えは、まるで邸宅のような安らぎに満ちています。現代的な洗練と和の落ち着きが同居する空間で、川音に耳を澄ませながら、上質な滞在をお愉しみいただけます。
■ 川 ┊ 庭園付和モダン・岩露天風呂付
庭の緑と共に湯を味わう、落ち着きある和モダンの一室。和風ツインベッドと6畳の和室を備えた造りは、季節の匂いを感じながら過ごすための空間。ベランダに置かれたテーブルとチェアでは、涼風を感じつつ、川の流れに心を預けるひとときが広がります。
■ 月 ┊ 眺望メゾネット和モダン・陶器露天風呂付
最上階のメゾネットタイプ。天井が高く開放感あふれる和モダン空間には、ツインベッドと和室が設けられ、自分らしい時間を丁寧に重ねることができます。陶器の露天風呂から望む景色は雄大で、朝昼晩と異なる表情を愉しめるのも魅力です。
■ 雲 ┊ 和モダン・陶器露天風呂付
豊沢川のせせらぎと風を感じる、スタイリッシュな和モダン空間。和風ツインベッドと6畳和室の組み合わせに、陶器の露天風呂とバルコニーを備え、湯上がりにはデッキテラスで川風を頬に受けながら、時の移ろいに静かに身を委ねることができます。
どの部屋にも、それぞれの季節、それぞれの物語があります。湯と景色、そして心地よい静けさに包まれながら、あなただけの時間を紡いでみませんか。
お食事
季節の食材を活かした創作懐石コース
空の色が刻々と変わり、風が一瞬ごとに音色を変えるように。
料理との出逢いもまた、その時にしか味わえない、かけがえのない一瞬です。「游泉 志だて」がお届けするのは、季節の移ろいを映す創作懐石。
“旬游馳走”と名づけられたその一皿一皿には、和の美意識と遊び心が息づいています。その時季にいちばん美味しいものを、いちばん美味しい場所から。
素材の生命力をそのままに、地元の風土を映す郷土の調理法や出汁文化に寄り添いながら、器の上に「花巻の今」を描き出します。夕食は、個室ダイニング「風とオルゴオル」にてご用意。
入り口には竈が設えられ、羽釜から立ちのぼる湯気が、まるで懐かしい記憶のように出迎えてくれます。
オープンキッチンのカウンターでは、山海の旬を目の前で焼き、揚げ、盛る。料理が生まれる瞬間の臨場感まで愉しめるのも、この宿ならではの醍醐味です。朝食には、出汁のきいた味噌汁、花巻産のひとめぼれ、そして地域色豊かな副菜をそろえた「花巻の朝ごはん」をご提供。心と体をやさしく目覚めさせてくれる、和の朝餉です。
また、朝のひとときを誰にも邪魔されず過ごしたいという想いに応える「朝食ボックスサービス」もご用意しております。お部屋までお届けする朝の膳は、女性をはじめ、静かに朝を迎えたい方に好評です。晴れた日には、バルコニーに出て川風を感じながらの朝食もまた格別。旅の朝にふさわしい、穏やかな余白をそっと添えてくれます。
美味の和氣路を、氣心の知れた人と味わう。
料理を通じて季節と語らい、心をほどく時間がここにはあります。温泉
そこに息づく歴史と風土、そして静けさに身を委ねる
志戸平の湯は、いまから千三百年前、征夷大将軍・坂上田村麻呂が観音様のお告げを受けて発見したと伝えられる霊泉です。その長い歴史の中で、この湯は幾多の旅人を癒し、時の武将から庶民まで、多くの人々の疲れを温かく包み込んできました。
その恵みは今も変わらず、やわらかく肌に寄り添う湯となって、訪れる人々の心と身体を静かにほどいてくれます。湯に身を沈めると、川音が耳を打ち、木々の揺らめきが視界に映り、自然の呼吸と自らの鼓動がひとつに重なっていくような感覚に包まれます。
館内の露天風呂「喜久の湯」では、広々とした湯船に自家源泉が惜しみなく注がれ、開放感に満ちた湯浴みを楽しめます。春の芽吹き、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季が織りなす自然の美しさを間近に感じながら、ただ静かに湯と向き合うひとときは、この上ない贅沢です。泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、低張性弱アルカリ性の高温泉で、神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性消化器病、婦人病など多くの症状に効能があるとされています。
さらに、26室すべての客室には専用の露天風呂が設えられています。それぞれが渓流を望むように配されており、湯面に映る木々の表情や空の移ろいが、まるで一幅の絵のように心に残ります。源泉かけ流しの湯を誰にも邪魔されることなく味わえる空間は、この上なく贅沢で、深い癒しの時間へと導いてくれます。
温泉とは、ただ身体を温めるだけのものではありません。そこに息づく歴史と風土、そして静けさに身を委ねることで、日々の忙しさの中で忘れがちな“ゆるむ”という感覚を取り戻させてくれるのです。「游泉 志だて」の湯は、まさにその感覚を思い出させてくれる、心深く染み入る名湯です。
志だてのこだわり
喧騒から離れ、自分の時間と丁寧に向き合う、静かで奥深い旅へ
旅とは、風景とともに心を整えるもの。
「游泉 志だて」が大切にしているのは、喧騒から離れ、自分の時間と丁寧に向き合う、静かで奥深い旅のかたちです。館内のどこにいても、窓の向こうに広がるのは人工物ひとつない渓流の風景。
川音が絶え間なく響き、木々が風にそよぎ、季節が静かに移ろう様を、ただ眺めることができる場所。
まるで自然の懐に抱かれるような、安らぎの中に身を置く感覚に包まれます。湯に癒され、食に和まされ、そして何より、時の流れそのものを慈しむ。
そんな旅の本質を見つめる方にこそ訪れていただきたい、大人のための隠れ宿です。「游泉 志だて」には、特別なことは何もありません。
ただ、心を静かに整えるために必要なすべてが、そっと、用意されています。