旅館 土と糸

旅館 土と糸|信州麻績の隠れ家で、糸をほどくように過ごす
日々の喧騒にふと疲れたとき、人はどこで心をほどくのでしょうか。
長野県・信州麻績村にひっそり佇む「旅館 土と糸」は、そんな時に訪れたい“なにもしない”を贅沢とする一日一組限定の宿。
江戸時代から続く古民家を改修したこの宿は、衣・食・住を通して、やさしく心と身体を包みこみます。
- [ 住所 ]
- 〒399-7701 長野県東筑摩郡麻績村麻4890
- [ 車・電車でのアクセス / 他 ]
- JR篠ノ井線 聖高原駅より車で5分(駅から送迎サービスあり) / 長野自動車道 麻績ICから約5分
- [ 駐車場 ]
- あり
- [ チェックインアウト ]
- チェックイン 15:00 / チェックアウト 10:00
- [ Instagram ]
- @tsuchitoito_nagano
- [ 現在地からの経路 ]
- https://goo.gl/maps/
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「土と糸」に込められた想い
宿の名前にある「土」は、食の本質であり、私たちの命を支える“生きるエネルギー”そのものを象徴します。
「糸」は、麻績村の名前の由来でもある麻を績(う)んで糸にする産業で栄えた歴史と、この宿で生まれる“人と人とが出会い繋がり合う縁”を表現しています。
衣食住そのものが、旅館全体に息づいています。古民家の温もり、土壁のぬくもり、手作りの家具。暮らしの原点に立ち返るような、素朴で力強い安らぎがここにはあります。
この宿のはじまりは、オーナーご家族が購入した一軒の古民家。兄はここをファッションブランドの試着空間として活用し、その流れを汲んで宿としての歩みが始まりました。
自身も心をすり減らしていた都会の暮らしから一転。
麻績村の古民家で過ごすうち、人々が生きてきたエネルギーを感じられる建造物に身を委ね、澄んだ空気と自家栽培の野菜やお米の滋養に癒され、「ここで得た安らぎを、今度は誰かのために届けたい」と思い至ったと言います。
こだわり|一日一組だけの、贅沢な時間
広い敷地を囲む塀と中庭。滞在中は母屋と蔵の両方を自由に行き来でき、思い思いの場所でゆったりと時間を過ごせます。
蔵には五右衛門風呂を設置し、季節の風を感じる“半露天”として人気。母屋には薪ストーブがあり、炎のゆらぎと木の香りが、どこか懐かしい気持ちを呼び起こします。
客室のインテリアには作家ものの一点物やクラフトを選び、土壁も一色に染めず、やわらかな色合いで仕上げています。窓から望む中庭には紅葉の木があり、秋には彩り、夏には青々とした葉が風にそよぎます。
季節のしつらえとして、生花や掛け軸、氷柱なども用意されており、室内でも移りゆく季節の気配を感じられるよう工夫が凝らされています。
“土”を味わう、心と身体のごちそう
自家農園で収穫した朝採れ野菜は、素材の味を活かし、フレッシュサラダや蒸し野菜でご提供されます。
土鍋で炊かれるごはんは、昔ながらの天日干しで仕上げた自家製米。ひと口食べれば、お米本来の自然の甘みを十分に感じられる一品です。
母がひとりで腕をふるう食事は、どこか懐かしく、やさしい味わい。味噌や漬物なども手作りされており、地元食材をふんだんに取り入れた一皿一皿から、手間と愛情が伝わってきます。
信州サーモンのお刺身、生わさび、信州和牛、松茸の土瓶蒸し、山菜の天ぷらなど、季節に応じた地の恵みも堪能できます。
庭園|季節とともにある体験を
春には桜、初夏には田植え風景と青田、秋には紅葉と稲刈り、冬には雪景色とスキー場。館内だけでなく、周辺の自然とともに移ろいゆく四季を感じられるのも、麻績村ならではの魅力。
聖高原のハイキングや、姨捨山、麻績神明宮などの観光スポットもご案内可能。興味に応じたアテンドや、農作物の収穫体験、オーダーメイドの観光プランも対応しています。
英語・スペイン語にも対応しており、海外からのゲストにも安心して滞在いただけます。
旅館「土と糸」で過ごすひとときは、忙しさに結ばれた心の糸を、そっとほどいていくような時間。
“特別なこと”をしなくてもいい。ただ、木のぬくもりに身を委ね、静かな時間の流れに寄り添うこと。
誰にも邪魔されず、自分と向き合う時間を探している方にこそ、訪れてほしい一軒です。