日貫一日 安田邸

旅人も、町の人も。
日貫の日常が、静かに交差する場所。
- [ 住所 ]
- 〒699-4311 島根県邑智郡邑南町日貫3296−1
- [ アクセス ]
- [ 駐車場 ]
- [ チェックインアウト ]
- チェックイン時間: 15:00/チェックアウト時間: 10:00
- [ ☎ ]
- 090-3632-4902
- [ Instagram ]
- @_hinui_hitohi_
- [ 現地からの経路 ]
- https://google/maps/
-
コンセプト
建築とデザインがつくる、ゆっくりとした時間。
地域おこしから始まったこの宿は、
「何もない田舎でも、人は集まる」という想いを形にするために生まれました。工場跡や小学校の廃材といった、土地の記憶を受け継ぎながら、
建築とデザインの力で、日貫ならではの時間の流れを体感できる場所を目指しています。館内のこだわり
日貫一日では、建物ごとに建築家を変え、それぞれの古民家が持つ立地や雰囲気を活かした改築を行っています。
同じ設計を当てはめるのではなく、その場所に残る記憶や周囲の環境と向き合いながら、建築とデザインの力で空間を再構成しているのが特徴です。館内で使われている家具や什器、食器にも一貫した考え方があります。
島根県産のものや、作家による手仕事の品を中心に選ばれており、素材感や手触りが空間に自然と馴染むよう整えられています。
特別な演出を前面に出すのではなく、日常の延長として心地よく使えることが大切にされています。アメニティには、両館共通で鳥取県のブランドFloatの洗剤を採用。
また、宿オリジナルの「日貫一日」のアロマを館内で使用しており、一部は販売も行われています。
香りを通して、滞在した時間や空気感を持ち帰ることができるのも、この宿ならではの楽しみのひとつです。安田邸
フロント棟一楫では、スタッフが自ら採取した野草を使った野草茶で迎えてくれます。
土地の恵みをそのまま味わう一杯が、日貫で過ごす時間の始まりを静かに告げてくれます。また、宿には日貫地内にある焙煎所で自家焙煎されたコーヒー豆も用意されており、滞在中は思い思いのタイミングで楽しむことができるんです。
安田邸では、宿全体にやわらかく広がる「木の香り」が印象的。
一方で、ほかの棟では香りや音を過度に加えず、田舎ならではの静けさそのものを大切にしています。
季節ごとに変わる虫の声や、川のせせらぎ、風が通り抜ける音が、棟の中まで自然と届きます。少し小高い場所に建つ安田邸からは、石見地方特有の石州瓦が連なる家並みを望むことができます。
春から夏にかけては、陽の光を映す水田と幾重にも重なる山の緑。
秋には黄金色に輝く稲穂と紅葉、冬には雪に覆われた真っ白な田園風景が広がります。棟の中から、四季の移ろいを間近に感じられる景観をお楽しみください。
お食事
日貫一日では、提供される食事に加え、旅の仲間と一緒に料理をする体験も大切にしています。
自炊スタイルの夕食となり、食材とレシピは宿側で用意されており、土地の恵みを感じながら手を動かす時間そのものが、滞在の思い出になります。食材の持ち込みも可能で、近隣の道の駅で調達した野菜や、日本海側で仕入れた新鮮な魚介類を使い、それぞれのスタイルで食を楽む宿泊者も多いそう。
決まった形に縛られず、その日の気分や旅の流れに合わせて食卓をつくれる自由さもこの宿ならではです。メニューは年間を通して楽しめる内容ですが、特におすすめしたいのが季節ならではの料理。
夏には、屋外で味わうスペアリブが人気を集め、
冬には、身体の芯から温まる「へか鍋」が用意されます。へか鍋は、この地域に伝わる郷土料理のひとつ。
かつては晴れの日に食されていた特別な料理で、土地の暮らしや歴史を感じられる一品です。
食を通して、その土地の日常や記憶に触れられることも、日貫一日の滞在価値のひとつと言えるでしょう。特別な体験
宿泊者に人気の野草茶体験は、敷地周辺で採取した野草を使い、自分でお茶をつくる体験。
完成した野草茶は持ち帰ることができ、旅の余韻を自宅でも楽しめます。もうひとつの体験が、大元神楽鑑賞体験。
国の重要無形民俗文化財・日本遺産に登録されている大元神楽を、宿泊者のためだけに舞い演じる特別な時間です。約2時間の舞の後には、神楽衣装を身にまとう体験ができることもあります。
こんな過ごし方も!
邑南町は、出雲大社や厳島神社まで車で2時間弱の立地。
日貫一日を拠点に、山陰・山陽の観光を組み合わせた滞在も可能です。実際に、チェックイン後は宿でゆっくり過ごし、
2日目に出雲大社、3日目に広島観光、
4日目は日貫の川で遊ぶ、といった滞在を楽しまれるご家族もいます。夏には、浅瀬の日貫川での川遊びや虫取りなど、
田舎ならではの自然を満喫する過ごし方もおすすめです。【姉妹施設】
MARIE(マリー)
姉妹施設「MARIE(マリー)」は、かつて「マリエおばあさん」が暮らしていた空き家を改修して生まれた宿。
東京の建築家・湯浅良介氏が設計を手がけ、その世界観を建物全体に再現しています。日中は光がたっぷりと差し込む、真っ白なロビーが印象的。
どの扉を開けても何かが見つかる、絵本のプロローグのような空間で、扉をひとつ開けるたびに思わず歓声が上がるような仕掛けが施されています。
館内には、ふわふわとした雲をイメージしたデザインが随所に散りばめられ、カラフルでかわいらしい非日常感を演出しています。宿泊だけでなく、ワークショップや物販などにも対応できる設計になっている点も特徴のひとつ。
照明と柱の大きさを揃えるなど、線を整えることへのこだわりが、空間全体の心地よさを支えています。MARIEは「田舎暮らしの中にある非日常」を楽しむ宿。
特に女子旅や、デザイン性の高い空間が好きな方におすすめです。世界観の異なる2つの宿だからこそ、
旅の相手や目的に合わせて、「この人との旅なら、こちら」と選んでもらえる存在です。



























