黒川温泉
(くろかわおんせん)緑ゆたかな山々に囲まれた黒川温泉郷には、三十軒の旅館が集まっています。
黒川温泉郷では三十軒の宿と里山の風景すべてを「一つの旅館」として考え、その全てで「黒川温泉一旅館」と言います。
田の原川の渓谷の両側にこぢんまりとした和風旅館が建ち並び、高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街です。
季節ごとに美しく表情を変える自然と豊富なお湯が特徴で、ほとんどの旅館に露天風呂があり、旅行者は「入湯手形」を購入することにより、3カ所まで選んで入浴することができるシステムになっています。
杉の木を利用した『手形』は温泉街の中心に位置する旅館組合の事務所兼案内所で入手できます。
- [ 所在地 ]
- 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594-3
- [ 電車、バスでのアクセス ]
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熊本駅から九州横断バスで180分
阿蘇駅から路線バスで 南小国町役場前 下車 タクシーで10分
由布院駅から九州横断バスで約100分
- [ 車でのアクセス ]
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熊本駅から県道339号で約120分
熊本空港から県道339号で80分
日田ICから約60分
益城熊本空港ICから90分
- [ 駐車場 ]
- 無料駐車場あり
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おすすめのシーズン
黒川温泉は、西日本屈指の人気温泉地で、おすすめのシーズンは紅葉の秋です。
紅葉の季節である10月下旬から11月初旬が黒川温泉周辺を含め人気のシーズンになります。
黒川温泉の露天風呂から眺める山並み、下条の黄色が鮮やかなオオイチョウ、大船山山頂や御池、九重”夢”大吊橋から見る原生林などの絶景のコントラストを楽しめます。
また、12月から5月までは黒川温泉で開催される「湯あかり」のシーズンになるため、そちらも合わせて感動的な絶景が期待できるでしょう。
湯あかり
黒川温泉で毎年開催される冬の竹灯籠で彩るイベントのことを「湯あかり」と言います。
温泉街を彩る竹灯籠は温泉街の川端通り沿いを流れる「田の原川」などに設置されます。
「湯あかり」ライトアップは2012年の冬から始まりました。
通常は球体状の「鞠灯篭」約500個と筒状で高さ2mほどの「筒灯篭」を、自然の景観に溶け込むように配置して、日暮れから22時まで点灯し、幻想的な風景を見ることができます。
イベント実施の背景には、現在日本各地で問題となっている竹害があり、黒川温泉でも例外ではなく放置竹林は多く存在し、成長の速い竹は持続的な維持管理を行わないと他の木々を枯らし、里山の環境を脅かします。
黒川温泉では環境維持のため竹林の間伐、再生に取り組んでいますが、「湯あかり」もこうした活動の一環として計画された背景があります。
竹灯篭の使用後は平野台の炭窯で竹炭を作り、また粉砕されたものは、肥料や地面のクッション材としても利用でき、得た利益はまた翌年の湯あかりの維持活動に役立てられます。
年間イベント
1月1日:元旦ふるまい汁 やまなみ太鼓初打ち
- 元旦の朝、威勢のいい和太鼓の音が温泉街に響き渡り新年の幕開けをお祝いします。
- 当日は千人鍋と言われる大鍋で作った地元野菜たっぷりのけんちん汁が無料でふるまわれます。
3月:野焼き
- 千年もの間行われている阿蘇に春の訪れを告げる野焼き
5月8日:地蔵祭
- 「首なし地蔵」を祀る地元のアットホームなお祭
6月~7月初旬:ホタルツアー
- 黒川温泉ご宿泊者様限定の無料バスツアー
6月26日:露天風呂の日
- 各旅館の露天風呂を無料開放されます
8月:川端夜市
- 瀬の本高原マラソンの前夜祭として始まった川端夜市
- おいしいもん屋台が軒を連ね、子供イベントややまなみ太鼓演奏、豪華景品が当たる福引大会などイベントが盛りだくさんです
8月:瀬の本高原マラソン大会
- 阿蘇五岳や九重連山を一望しながら瀬の本高原の爽やかな風を受けて走るマラソン大会
9月20日:吉原神楽秋季例大祭
- 野外の神楽殿で夜に舞う神楽はとても幻想的です。
9月28日:奥の院祭
- 不動明王と龍神様を祀った奥の院でお経をあげて水に感謝をし1年の無事を祈ります
10月第一土曜日曜:温泉感謝祭
12月下旬~:湯あかり