洞川温泉
(どろがわおんせん)洞川温泉は奈良県大峯山・山上ヶ岳や女人大峯・稲村ヶ岳の登山口で、標高約820m余りの高地に位置する温泉地であることから、”関西の避暑地”としても親しまれています。
大峯山は女人禁制の修験の山であり、門前町として夏期には山上ヶ岳の蔵王堂をめざす修験者や参詣者で非常に賑わっていたと伝えられています。
行者と呼ばれる修行者や参詣者が心身を癒す場所として栄え、現在ではノスタルジックな温泉街として知られています。
- [ 所在地 ]
- 奈良県吉野郡天川村洞川222
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 近鉄 下市口駅からバスで70分 洞川温泉 下車すぐ
- [ 車でのアクセス ]
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南阪奈道路 葛城ICから85分
名阪国道 針ICから120分
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おすすめのシーズン
洞川温泉は夏がおすすめです。
例年6月~9月頃には、約10の宿の長い縁側で和スイーツやお抹茶、お酒などを楽しめる「天の川カフェ」というイベントが開催されます。
かわいいレンタル浴衣を着て、温泉街の雰囲気を味わいながら洞川温泉グルメを堪能するのもおすすめです。
もちろん、冬の洞川温泉は、空気が澄んで凛とした雰囲気になり、ノスタルジックな温泉街は銀世界へと変わり、提灯の灯りが温かさを感じさせてくれます。
雪見温泉に癒されながら、冷えた身体を芯から温めるのも温泉地ならではの醍醐味です。
洞川温泉街
歴史を感じる旅館や民宿が20数軒、土産物店などが13軒、その他各種商店が建ち並んでいます。
温泉街を散策していると、まるで江戸時代にタイムスリップをしたかのような気分になれます。
特に、夜は縁側の提灯がノスタルジックな雰囲気を醸し出し、より一層レトロ感を漂わせています。
大峯山龍泉寺の「なで石」
1300年以上もの歴史を持つ大峯山龍泉寺には、現在でも多くの修行者が訪れ、大峯山寺のある山上ヶ岳に登拝しています。
また、境内の本堂前の木枠の中に置かれている「なで石」でもよく知られています。
「なで石」は、かわいいと言ってなでると軽く持ち上げられ、憎いと思って叩くなどすると重くなると言われています。
元々、石による占いに用いたもので、願いが叶うときは軽く、叶わないときは重いと言われていた名残があります。