玉造温泉
(たまつくりおんせん)出雲神話のお膝元として格式高い名宿が並ぶ玉湯川沿いに形成された温泉街で日本最古の湯として知られています。
733年の出雲国風土記には『川辺に湯が湧き老若男女が賑わった』と記されており『一度入浴すればお肌が若返るようになり、二度浴すればどんな病も治癒してしまう。
その効能が効かなかった事は聞いたことがないので人々は神の湯と呼んでいる』と記述が残されています。
また、玉造のシンボルである“勾玉(まがたま)”をかたどった勾玉橋が川に架かり、春には一面に桜が咲き誇ることで有名になっています。
- [ 所在地 ]
- 島根県松江市玉湯町玉造
- [ 電車、バスでのアクセス ]
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JR玉造温泉駅からバスで10分 玉造温泉 下車すぐ
JR玉造温泉駅からタクシーで玉造温泉街へ5分
- [ 車でのアクセス ]
- 山陰道松江玉造ICから10分
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おすすめのシーズン
玉造温泉は、一年通して行く価値のある場所ですが、そんな中でもおすすめ観光シーズンは秋口から初冬です。
この季節は特に名物の松葉ガニが食べられることや、美しい紅葉を堪能しながら温泉を楽しんだり、人気の観光名所を楽しむこともできます。
また、出雲地方は神在月として、旧暦10月には出雲エリア全体がパワースポットとなることからおすすめです。
玉作湯神社
玉造はその名のとおり古代から勾玉や各種玉類の一大生産地であるとともに、1300年を遡る「神の湯」「美肌の湯」といわれる温泉の地として知られています。
この地の守り神が温泉街の奥に御鎮座になるのが玉作湯神社です。
境内の「真玉」(願い石)は、触れて祈ると願いが叶うとされ、パワースポットとして多くの参拝があります。
そのパワーを持ち帰りたい人は社務所で「叶い石」セットを手に入れ、所定の方法で祈ります。
また、神社前の清流(玉湯川)に架かる赤い欄干の宮橋も記念撮影ポイントとして人気があります。
出雲の勾玉
神話のふるさと島根県出雲地方では、古代より勾玉の生産が盛んな土地です。
特に松江市の玉造で採れる青めのうを使った「出雲型勾玉」は、天皇の皇位の象徴として2600年以上受け継がれている「三種の神器」の一つと伝えられ、出雲大社とも縁深いものと言われています。
勾玉の歴史は長く、古くは縄文から始まり、弥生時代、平安時代、奈良時代を経て、今日まで受け継がれています。
勾玉の不思議な形は国内でも地域ごとに特色があり、由来も諸説ありますが、緒がふっくらとして丸みを帯びてる形は玉造の勾玉の特徴で「出雲型勾玉」と呼ばれます。
出雲の地では頭の部分が太陽、尾の部分が月を表し、穴は先祖との繋がりを意味しているのだそうです。