鳳来寺山

(ほうらいじさん)
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1300年の歴史を重ねる名刹と、貴重な自然を抱く霊山。

 

紅葉の名所として名高い「鳳来寺山」は、約2000万年前の火山活動で噴出した標高695mの死火山で、山全体が国の名勝・天然記念物に指定されている自然の宝庫です。

 

岩肌が印象的で、麓から1425段の石段が続く鳳来寺の参道には、樹齢800年の高さ60mを誇る傘杉があり、古くから山岳修験道の霊山となっていました。

 

徳川家光によって慶安4(1651)年に建立された仁王門は国の重要文化財でもあります。

 

[  所在地  ]
愛知県新城市門谷字鳳来寺1
[  電車、バスでのアクセス  ]
JR飯田線 本長篠駅から豊鉄バス 鳳来寺下車 徒歩約15分(表参道登山口まで)
[  車でのアクセス  ]
新東名高速道路 新城ICから約20分
  • 紅葉の名所

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    標高695mの鳳来寺山は山腹が常葉樹と落葉樹で覆われていて、秋になると、イロハモミジ、カエデ、カキノキ、ソメイヨシノ、ツツジ、イチョウなどが色づきます。

     

    11月の中旬から下旬が最盛期となり、険しい岩肌と色とりどりの紅葉のコントラストはまさに圧巻です。

     

    毎年秋には「鳳来寺山もみじまつり」も開催され、多くの登山者や観光客で賑わいます。

    鳳来山東照宮

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    徳川家康の生母、於大の方が鳳来寺の薬師様に祈願して家康公が誕生したことから、三代将軍の家光公命により築造されました。

     

    建立後は、神仏一体をもとに祭事その他一切を鳳来寺が行ってきましたが、明治5年の神仏分離令により独立し、「日光東照宮」「久能山東照宮」とともに、日本三東照宮と称されています。

     

    建物は極彩色が施され、家康を主祭神とする社殿にふさわしい豪華な姿にしたことがよく分かります。

     

    本殿・拝殿・幣殿・中門・左右透塀・水屋が国の重要文化財に指定されています。

    傘杉

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    表参道の石段を登り、仁王門を過ぎた辺りにそびえ立つ「傘杉」は、幹の上方で枝が四方に広がり、傘を差したように見えることから「傘杉」と呼ばれています。

     

    推定樹齢800年のこの名木は、「新日本銘木百選」に選定される国の天然記念物で、周囲7.5m・樹高約60mの大きさは、日本有数の高さを誇っています。

     

    品種も貴重であり、姿においても最高級とされ、天高く伸びる姿はまさに圧巻です。

    “声の仏法僧”とも呼ばれるフクロウ

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    鳳来寺山の山中には、愛知県の県鳥にもなっている貴重なフクロウ「コノハズク」が生息しています。

     

    その鳴き声が「ブッポウソウ」と聞こえることから、コノハズクは「声の仏法僧」とも呼ばれ親しまれています。

     

    鳳来寺本堂を抜け頂上を目指す途中に、高さ70m、幅は250mがあるどっしりとした大きさを感じる神秘的な岩があるのですが、このコノハズクの美しい鳴き声はこの鏡岩による影響なのではないかとも言われています。