国宝犬山城
(こくほういぬやまじょう)犬山城は、織田信長によって建てられた城で、天守は現存する日本最古の様式です。
建造当時の姿を残しており、戦火や自然災害などいくつもの困難を乗り越えてきた風格が感じられます。
最上階の回廊からは、木曽川とともに、御嶽山、岐阜城、名古屋市街などが見渡せます。
- [ 所在地 ]
- 愛知県犬山市犬山北古券65-2
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 名古屋鉄道犬山駅より徒歩約20分
- [ 車でのアクセス ]
- 名神高速小牧ICより約25分
-
犬山城の歴史
織田信長の叔父にあたる織田信康が、眺めがよく天然の要害として機能する現在の地に城を築いたのが始まりといわれています。
背後の断崖に守られている「後堅固の城」(うしろけんごのしろ)で、犬山城は、城郭だけでなく、城下町と一体になって外敵の侵入を許さない構造になっています。
木曽川を押さえる、軍事上・経済上・交通上の重要拠点とされてきました。
江戸時代に二代将軍秀忠から犬山城を拝領されて以来幕末まで、成瀬家が城主を務め、2004年に第12代の成瀬正俊氏から「財団法人犬山城白帝文庫」に寄付されてからは、犬山城は財団の管理となっています。
個人所有された城というのは、全国でも非常にめずらしいことです。
犬山城の装飾
犬山城は、装飾性が高いのが特徴です。
壁は耐久性に優れた白漆喰が塗られ、黒の瓦とのコントラストが大変が美しく、最上階はあえて柱や梁を見せる「真壁造り」になっています。
また、最上階には廻縁・高欄や、廻縁の下に、弓なりにカーブを描く屋根である「唐破風」が設置されており、天守を見上げたときの印象を決めています。
そして、格式が高く、神社仏閣に使われる様式の「華頭窓」ですが、これは開閉せず、装飾のためだけに取り付けられています。
三光稲荷神社
犬山城の麓には三光稲荷神社がありますが、これは犬山城主であった成瀬家の守護神です。
三光稲荷神社内にある姫亀神社は、男女良縁、家内円満、夫婦和合がご神徳です。
朱塗りの鳥居が連なる美しさやハートの絵馬のかわいらしさで、女性同士やカップルなど多くの参拝客が訪れています。