東尋坊
(とうじんぼう)世界的にも珍しい奇岩である東尋坊は、越前加賀海岸国定公園にある国の天然記念物に指定されています。
下には観光遊覧船が運航しており、海上から眺める東尋坊は迫力があり、絶景です。
- [ 所在地 ]
- 福井県坂井市三国町安島64-1
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- JR芦原温泉駅より約40分
- [ 車でのアクセス ]
- 北陸自動車道加賀ICより約35分
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日本随一の奇勝として名高い断崖
東尋坊は、今から約1200万年前に噴出した輝石安山岩という火山岩でできたもの。
火山岩が冷えて固まる過程で、五角形や六角形の柱状に形成された「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」の岩壁が約1kmにわたっており、これだけ大規模なものは世界的に珍しく、朝鮮半島の金剛山・スカンジナビアのノルウェー西海岸と並ぶ、地質学的に大変貴重な場所だといわれています。
高さ20m以上の岸壁に日本海の荒波が打ち寄せる様子は、足がすくむほどの大迫力です。
東尋坊観光遊覧船
東尋坊の岩壁を鑑賞するなら、海上からが断然おすすめです。
東尋坊観光遊覧船は、東尋坊や近くにある雄島などを約30分間にわたって周遊します。
遊覧船でなら、東尋坊最大の絶景といわれる入り江・大池の中まで入り込むことが可能で、その迫力を近くで感じることができます。
神の島
東尋坊の沖合いには、昔から海の神様の島として崇められている雄島という無人島が浮かんでいます。
島の総面積は東京ドーム2個分ぐらいで、島内をぐるっと一周する散策路は約2kmあります。
雄島の柱状・板状節理は、流紋岩でできています。
流紋岩は、地表を流れた溶岩が冷え固まってできる岩で、岩の縞模様は、溶岩の流れの名残を示す美しい波紋になっています。