大内宿
(おおうちじゅく)江戸時代の街並みを残す宿場町、大内宿。
会津と日光を結ぶ街道には茅葺き屋根の民家が建ち並び、江戸へ向かう大名や旅人の宿駅として重要な役割を果たしていました。
現在も全長約450mの街道に30軒以上の茅葺き屋根の民家や土産物屋が軒を連ねています。
江戸時代の面影を残したその景観に、タイムスリップしたかのようなどこか懐かしい気分になることでしょう。
この景観を後世に残すために住民憲章を作り「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守り、景観の保存と維持、茅葺き屋根の技術習得・継承に取り組んでいます。
1981年には国の重要伝統建造物群保存地区に指定され、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
- [ 所在地 ]
- 福島県南会津郡下郷町大内
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 湯野上温泉駅からバスで20分、タクシーで10分
- [ 車でのアクセス ]
- 会津若松ICより約1時間
- [ 駐車場 ]
- 有料・無料駐車場あり
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茅葺き屋根
茅葺き屋根は、すすきや茅萱(ちがや)などの植物を使って作られています。
約400年という歳月を経た今もなお、茅葺き屋根は人々により維持されその伝統は守り続けられてきました。
専門技術を持つ職人だけでなく、村の人々が協力し合い屋根の葺き替えを行っています。
後世にこの景観を残す為に全員で保存活動、次世代の茅葺職人を育てる取り組みが行われています。
断熱効果が高く、夏は涼しく冬は暖かい茅葺き屋根ですが、火災には弱く一度燃えるとすぐに広まってしまう為、
9月1日に毎年一斉放水を行っています。
茅葺古民家の街並みに天高く放水される様子は見事です。
大内宿町並み展示館
大内宿本陣跡に復元された宿駅時代の本陣です。
館内には当時の風習を伝える生活用具や囲炉裏、農耕器具などの資料が展示され、当時の暮らしや人々の面影を感じることができます。
また、会津藩主が参勤交代の道中に使っていた部屋も再現されています。
営業時間: 09:00〜16:30
入場料: 有料
大内宿見晴台
大内宿の一番奥の石段を上ると、小高い丘のふもとに見晴らし台があります。
大内宿が一望でき、江戸時代にタイムスリップしたかのような懐かしい街並みを見ることができます。
ガイドブックに載っているような写真を撮ることができるフォトスポットとなっています。
この見晴らし台がある丘の上は湯殿山と呼ばれており、子安観音と弁財天が安置、祀られています。
お祭り
季節をの行事が数多く行われていますが、中でも夏と冬に開催されるお祭は町の2大祭りとされています。。
・大内宿半夏祭り(はんげまつり)
毎年7月2日に行われる大内宿半夏祭りは、後白河天皇の第2皇子・高倉以仁王(もちひとおう)を祀っている高倉神社の祭礼です。
天狗姿や白装束の人々が町を練り歩き、家内安全・五穀豊穣を祈願します。
夏至から数えて11日目の半夏生(はんげしょう)の日、7/2に行われるので半夏まつりと呼ばれています。
・大内宿冬祭り
毎年2月第2土曜・日曜に開催される雪まつりです。
雪の灯籠にろうそくの火が灯され、その柔らかな灯りが街を照らし出す姿は絶景です。
花火も打ち上げられ、茅葺屋根に積もった雪が花火の色に染まり幻想的な景色に包まれます。