白川郷合掌造り集落

(しらかわごうがっしょうづくりしゅうらく)

白川郷は、岐阜県にある、日本の原風景ともいうべき美しい景観を残すスポットです。

 

かつて秘境と呼ばれたこの集落は、世界遺産(文化遺産)に登録されたことにより、今では国内外から多くの観光客が集まってきています。

 

大小100棟余りの合掌造りが数多く残っており、また、今でもそこで人々の生活が営まれている集落として知られています。

[  所在地  ]
岐阜県大野郡白川村荻町
[  電車、バスでのアクセス  ]
北陸本線金沢駅から高速バスで約80分 白川郷バスターミナル下車 徒歩約1分
[  車でのアクセス  ]
東海北陸自動車道 白川郷ICから約5分
※有料駐車場あり
  • おすすめのシーズン

    山間部に位置し、気温差が激しく、広葉樹の割合が高い白川郷では、四季折々でその美しさが様変わりします。

     

    桜が咲く春も、爽やかな新緑の中で涼を味わうことができる夏も、山が紅葉で色とりどりに染まる秋も素晴らしいですが、特に有名なのは、冬の雪に覆われた合掌造りの風景で、夜になると集落がライトアップされるイベントが開催され、冬の夜空のもとに真っ白な原風景が広がる幻想的で美しいシーズンです。

    サステナブルな合掌造りの集落

    合掌造りとは、掌を合わせた形のように木の梁を組んだ建築で、冬季の積雪の負荷に耐えることを目的に生まれた日本古来の建築様式です。

     

    白川郷の中心となる荻町集落では、「売らない・貸さない・壊さない」の三原則を定め、合掌造りの民家の外観を壊す改装は行わないようにしてきました。

     

    そのような人々の努力の結果、1976年には重要伝統的建造物群保存地区に選定、1995年には富山県の五箇山とともに、白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

    結の心の伝統

    白川郷合掌造り集落が世界遺産に登録された理由は、建物や景観だけではなく、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みが高い評価を受けたと言われています。

     

    この相互扶助は、白川郷では「結」の心と呼ばれ、合掌造りの茅葺屋根の吹き替えを村をあげてみんなで協力しておこなうなど、現代でもしっかりと地元の人々に受け継がれています。

     

    白川郷を訪れることで、そんな「人々が力を合わせて助け合うことの大切さ」や「人と人のつながりや絆の大切さ」を感じることができるでしょう。

    伝統宿での宿泊体験

    世界文化遺産に認定されている合掌集落の中には宿泊できるところもあります。

     

    日本古来の心温まる素朴な田舎料理も魅力で、今ではなかなか見ることができない囲炉裏を囲みながら四季折々の味を堪能することもでき、外からだけでなく、内部からも「かやぶき」の歴史、「白川郷」の歴史を体験することができます。

     

    そのため、海外からの訪問客にも大変人気で、時期によっては予約が取りづらくなるほどです。