兼六園

(けんろくえん)

日本三名園の一つに数えられる、廻遊式の庭園です。

 

兼六園は石川県金沢市に存在する日本庭園で国の特別名勝に指定されています。

 

広さは約11.7haあり、17世紀中期に江戸時代の代表的な大名庭園として加賀歴代藩主により長い歳月をかけて形づくられてきました。

 

池泉回遊式庭園である水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)と並ぶ日本三名園の一つです。

 

日本の四季の美しさを楽しめる庭園として、国内・世界各国の観光客に親しまれています。

[  所在地  ]
石川県金沢市兼六町1
[  電車、バスでのアクセス  ]
金沢駅からバス・タクシーで10分
[  車でのアクセス  ]
北陸自動車道 金沢西ICから30分
※駐車場あり
  • おすすめのシーズン

    自然豊かな庭園としても知られている兼六園は園内の樹木や草花から四季の変化楽しむことができます。

     

    夏は色鮮やかな花や新緑、秋は紅葉、冬には園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」の雪吊りが有名ですが、なんといっても春は園内に植えられた桜が絶景です。

     

    ゆっくり散策すればどこを見ても桜が目に入る花見を楽しむことができます。

     

    また、ライトアップが企画されているので、夜桜もご鑑賞することができます。

     

    日本の桜の名所百選にも選ばれており、ソメイヨシノの開花時期には多くの市民や観光客で賑わいます。

    相反する景観の調和「対照の美」

    兼六園はすぐれた景観の代名詞である「六勝」を備えた庭園の代名詞とされています。

     

    六勝とは[宏大(こうだい)][幽邃(ゆうすい)][人力(じんりょく)][蒼古(そうこ)][水泉(すいせん)][眺望(ちょうぼう)]のことを示します。

     

    それぞれ「宏大」と「幽邃」、「人力」と「蒼古」、「水泉」と「眺望」は相反する矛盾する関係にあり、本来は「庭園では六つのすぐれた景観を兼ね備えることはできない。」とされていますが、兼六園はこの六つの景観が共存している庭園として賞されてきました。

    兼六園の歴史

    江戸時代初期に加賀藩5代目藩主・前田綱紀により自らの別荘とその庭園「蓮池庭」が作庭されたのが兼六園のはじまりとされています。

     

    宝暦9年の大火で一度焼失したものの、11代目藩主・前田治脩により再興、そして江戸時代の後期に入ってから12代目藩主・前田斉広の隠居所「竹沢御殿」が築造された際に『兼六園』と命名されました。

     

    その後、13代目藩主・前田斉泰によりさらに手を加えられ「霞ヶ池」が拡張されて、現在の庭園に近い形となりました。大正11年には国の名勝に指定され、昭和60年には庭園の国宝ともいえる「特別名勝」に格上げされました。

    ライトアップイベント

    兼六園では年間を通して定期的にライトアップイベントが開催されており、昼間とは違った幻想的な空間を楽しむことができます。

     

    年間スケジュール

    冬の段(2月中旬頃〜下旬頃)

    観桜期(4月上旬頃)

    春の段(5月上旬頃)

    初夏の段(6月上旬頃)

    夏の段(7月下旬頃〜8月中旬頃)

    秋の段(11月上旬頃〜下旬頃)

     

    ※スケジュールは予告なく変更される場合がありますので、公式HPとあわせてご確認ください。

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