厳美渓
(げんびけい)栗駒山から一関市内へと流れる磐井川の浸食により形成された国の名勝・天然記念物「厳美渓」。
巨岩・おう穴・滝・深淵と表情を変え、2kmにわたり渓谷美が続きます。
上流の荒々しい流れと下流のゆったりとした対照的な川の変化、エメラルドグリーンの水流が織り成す大自然の造形美と四季が織り成す美しい景色が楽しめます。
仙台藩主・伊達政宗公もその美しさに魅了され「松島と厳美が我が領土の二大景勝地なり」と賛美の言葉を残したと言われています。
- [ 所在地 ]
- 岩手県一関市厳美町滝ノ上 地内
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 一関駅より厳美渓バス停下車すぐ
- [ 車でのアクセス ]
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東北自動車道一関ICから5分
一ノ関駅から20分
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おすすめのシーズン
四季折々の美しい景色はどれも素晴らしいですが、桜が咲き誇る4月下旬から5月上旬、紅葉が鮮やかに色づく10月中旬から11月上旬は特におすすめです。
春にはダイナミックな景観が続く2kmの渓谷両岸には約200本の貞山桜が咲き乱れます。
桜の種類: ソメイヨシノとエドヒガン
紅葉シーズンには色づいた木々とエメラルドグリーンの渓流の見事なコントラストが楽しめます。
主な紅葉樹種: モミジ
空飛ぶ団子
厳美渓の名物といえば郭公屋の「郭公(かっこう)だんご」。
渓流をはさんだ対岸にお店があり、そこに張られたロープに下がる籠に代金を入れて木槌で板をたたくと籠が引き上げられ、代わりに注文しただんごとお茶が入って降りてきます。
他ではみないユニークな空飛ぶ団子と厳美渓の美しい景色が楽しめます。
利用時間: 4月から11月 09:30〜15:00
御覧場橋
厳美渓の下流側に架かかる渓谷唯一の吊り橋、御覧場橋(ごらんばばし)。
御覧場橋からは、上流の奇岩や巨岩など豪快な水しぶきを上げる迫力の景観、下流ではゆったりとした深淵の対照的な姿を見ることができます。
絶景とゆらりと揺れる大きな吊り橋をお楽しみください。
貞山桜
厳美渓の桜は貞山桜(ていざんざくら)と呼ばれ、400年前に仙台藩主・伊達政宗公が植えた言われています。
春には貞山桜が200本2kmに渡り見事に咲き誇り、渓谷に彩りを添えます。
天工橋からも貞山桜を眺めることができ、渓流のエメラルドグリーンとピンク色の桜が織りなす光景をお楽しみいただけます。