熊本城

(くまもとじょう)
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1607年に加藤清正が当時の最先端の技術と労力を投じて築いた城で、以来熊本のシンボル的存在となっています。

 

また、天守閣前広場には、熊本城の別名である「銀杏城」の由来となった大イチョウがあり、加藤神社境内のイチョウとあわせて、加藤清正のお手植えと伝えられています。

 

熊本城の特徴の一つに、優雅な石垣があり、通称で武者返しと呼ばれています。

 

下はゆるやかで、簡単に登れるように見えますが、上に向えば向かうほど反り返りが激しくなり、武士はもちろん、身軽な忍者でさえも、登れないことから武者返しと呼ばれています。

 

2016年の熊本地震では、左側の石垣が沈下するなどの被害があり、損壊の復旧は令和19年ごろまでかかると言われていますが、二の丸広場や加藤神社から天守閣を見ることができ、現在も観光名所として国内外から多くの人が訪れます。

 

入場料が必要になります。

[  所在地  ]
熊本県熊本市中央区本丸1-1
[  電車、バスでのアクセス  ]
熊本駅前電停から電車に乗って10分で花畑町または熊本城・市役所前で下車
熊本駅前バス停からバスに乗り桜町バスターミナルで下車後徒歩5分
[  車でのアクセス  ]
熊本IC・益城熊本空港ICから30分
植木IC・御船ICから40分
阿蘇熊本空港から45分
[  駐車場  ]
有料駐車場あり
  • おすすめのシーズン

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    熊本のおすすめのシーズンは、春と秋です。

     

    熊本の夏は気温が高くムシムシと湿度が高く、冬は氷点下まで下がることもあり、大変厳しい寒さとなり、観光には向かないと言われています。

     

    一方で、熊本の四季の中でも、春と秋は過ごしやすい季節といえますが、昼間の最高気温と日が暮れた後の最低気温の差が激しいため、しっかりとした服装での調節をオススメします。

    熊本城の見どころ

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    “土木の神様”や“築城の名手”などと呼ばれた加藤清正によって築城された熊本城は、広大な城郭は周囲5.3km、面積は98万m2にも及び、大小の天守閣をはじめ、49の櫓、18の櫓門、29の城門を備えた平山城となっています。

     

    建造物として見応えがあるのは、「宇土櫓」と「本丸御殿」、そして大小の「天守閣」です。

     

    宇土櫓は築城以来現存しており、20mの高さを誇る石垣の上にそびえる様は、まさに難攻不落の熊本城を象徴しており、明治初期の西南戦争でも戦火を免れた城内最大の櫓です。

     

    一方で、本丸御殿の出で立ちは豪華絢爛です。

     

    1998年にスタートした熊本城の復元整備計画により復元された建築物の中で、最も人気を集めている建造物と言えます。

     

    御殿に入ると、大御台所や大広間などの巨大な柱を使った空間が広がっており、最大の見どころは、金色に輝く「昭君之間(しょうくんのま)」と正面に描かれた中国・漢の時代の宮女・王昭君(おうしょうくん)をモチーフにした障壁画の色鮮やかさは目を見張るほどです。

     

    天井には格子状に配置された60枚の天井画が並び、金箔に彩られた空間は、まさに華麗なる大名の暮らしを彷彿させます。

    おまつりやイベントについて

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    春と秋がおすすめの季節の理由の1つとして、お城まつりや竹灯りのイベントや紅葉時期の夜間ライトアップなどのおまつりやイベントが開催されることがあります。

     

    • 1月1日 獅子舞や太鼓などで催される迎春行事
    • 春と秋 お城まつり
    • 春と秋 坪井川園遊会
    • 夏休み期間中の土・日・祝日 おもてなし武将隊 夕涼みツアー
    • 旧暦8月15日 名月鑑賞の夕べ
    • 10月 竹灯りのイベントで約54000本のろうそくの灯がともり、秋の夜空を幻想的に彩る「みずあかり」
    • 11月下旬~12月上旬 旧細川刑部邸の庭園に植えられている紅葉の夜間ライトアップ

    復活する熊本城

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    2016年の熊本地震によって、50か所の石垣が崩落し、国指定重要文化財建造物13棟すべてが被災するなど甚大な被害を受けましたが、現在は徐々に復旧作業が進められています。

     

    天守閣は、中央入り口の石垣が崩落、屋根瓦の大半がはがれ落ちるなど被害が出ましたが、市民への復旧への要望が強く、最優先で復旧されました。

     

    一部倒壊した日本一長い塀建築遺構となる242.44mの長塀は、文化財としての価値を損ねないよう、いったん解体した上で修復が進められました。

     

    そのほかの文化財や復元建造物の復旧はこれからで、全ての工事が完了するのは2037年度と予定されています。

     

    完全復旧までは約20年かかりますが、復旧する様子を見学できるように工夫され、訪れるたびに異なる姿を見せてくれています。