上高地
(かみこうち)日本屈指の山岳リゾート上高地は、その美しさから「特別名勝」と「特別天然記念物」のふたつの称号が与えられています。
大自然に囲まれる上高地は本格的な登山はもちろん、気軽なハイキングやキャンプを楽しめるだけでなく、パワースポットと称される明神池や大正池や満点の星空、青く透き通る梓川など見どころが満載です。
手付かずの自然が多く残り、大自然の宝庫である上高地は、多くの動植物の営みや空気や水の美しさが保たれています。
この優美な大自然を後世に残すために、多くの人々により自然保護活動がなされています。
四季折々にさまざまな表情を見せてくれる上高地は、大自然を堪能でき訪れる人々の心を癒してくれます。
- [ 所在地 ]
- 長野県松本市安曇上高地
- [ 電車、バスでのアクセス ]
-
松本駅からバスで約105分
新島々駅からバスで約75分
- [ 車でのアクセス ]
-
自然保持のため通年マイカー規制を指定しています
沢渡(さわんど)駐車場または平湯あかんだな駐車場からバスまたはタクシーにお乗り換えください
- [ オープン時期 ]
-
4月中旬〜11月中旬
上高地公園線の開通日によって前後します
-
上高地ウォーキング
上高地を散策するウォーキングコースはいくつかありますが、無理なく楽しめる河童橋〜大正池コース、河童橋〜明神池コースがおすすめです。
「河童橋〜大正池コース」
河童橋 – ウェストン碑 – 田代橋・穂高橋 – 田代池 – 大正池を歩く全長約4km、片道約80分コースです。
霞沢岳と六百山の絶景を背後に幻想的な田代池へ進み、レンゲツツジとサギスゲなどのさまざまな花々を見ながらマガモとイワナが待つ大正池へ向かいます。
「河童橋〜明神池コース」
河童橋 – 岳沢湿原 – 明神池・明神橋 – 明神を歩く全長約3km、片道約60分のコースです。
比較的人が少なくのんびりと散策しながら歩けます。
岳沢湿原の透き通る青さの湧き水、サワラやアブラガヤの木々、レンゲツツジの花々を見ながら歩き進むと、六百山や穂高連峰の絶景が望めます。
小川のせせらぎを聞きながら木道を歩き続けると、神秘的な明神エリアへ到着します。
上高地の見どころ
「河童橋」
上高地のシンボルとされ、橋の上からは穂高連峰や岳沢、梓川を望める絶好のビューポイントです。
「大正池」
大正4(1915)年の焼岳の噴火によって梓川がせき止められてできた大正池は、深いエメラルド色の水面に焼岳と穂高連峰を美しく映し出す神秘的な池です。
時間帯によって表情を変え、早朝には幻想的な朝もや、夜には満点の星空を楽しめます。
「明神池」
針葉樹に囲まれた神秘的な明神池は、湧き水でできているため水が澄みわたり、昔は鏡池と呼ばれていたそう。
穂高神社奥宮の境内奥にあり、神聖な空気が漂うパワースポットとしても知られています。
「焼岳」
日帰りで登れる山として初心者や女性にも人気がある標高2,455mの山です。
山頂からは槍ヶ岳・穂高連峰や笠ヶ岳、乗鞍岳を一望でき、美しいエメラルドグリーンの火口湖も絶景です。
「穂高連峰」
上高地のさまざまな場所から雄大な穂高連峰を望むことができます。
その姿は圧巻で、穂高連峰を背景とした青く透き通った梓川からの景色は絶景です。
上高地に生息する動植物
標高1,500mの上高地では、山地帯と亜高山帯にたくさんの花々が咲き誇ります。
5〜7月頃: ニリンソウ・エンレイソウ・サンカヨウ・ヤマシャクヤク・ラショウモンカズラ等
7〜8月頃: ベニバナイチヤクソウ・ゴゼンタチバナ・マイズルソウ・ヤチトリカブト・ジャコウソウ等
いろんな種類の花が咲き誇るので、散策しながらその時期の花々をお楽しみください。
また、上高地に棲息する哺乳動物としては、ニホンカモシカ・ツキノワグマ・ニホンザル・キツネ・タヌキ・ノウサギ・オコジョなどが確認されています。
小動物は動きが素早く、夜行性の動物もいるので、見つけることはなかなか困難ですが、木の皮を剥いだ跡や木の実をかじった跡など、動物が残した痕跡を見ることができるでしょう。
樹林の中でニホンザルやニホンカモシカを見かけたり、運が良ければオコジョに出会えるかもしれません。
上高地での5つのルール
上高地の美しい自然を守り、後世へ受け継いでいくために、一人一人が意識を持ちルールを守りながら観光しましょう。
1.植物や昆虫などの生き物を採らない
2.野生動物にエサを与えない
3.ゴミは全て持ち帰る
4.ペットや外来生物を持ち込まない
5.歩道を外れて歩かない