羽黒山・出羽神社 五重塔
(はぐろさん・いではじんじゃ ごじゅうのとう)『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』にも選ばれた出羽三山。
出羽三山への参拝は、江戸時代には庶民の間で、現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として広がりました。
出羽三山の1つである羽黒山は現世の幸せを祈る山で、現在も山伏修行の行場となる山岳信仰の霊場です。
羽黒山にある五重塔は国宝にも指定されています。
- [ 所在地 ]
- 山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 鶴岡市から庄内交通バス羽黒山行きで約50分
- [ 車でのアクセス ]
- 山形自動車道鶴岡ICから鶴岡・羽黒線経由で約30分
- [ 駐車場 ]
- 無料駐車場あり
-
国宝五重塔と樹齢1000年の杉
羽黒山・五重塔は、参道一の坂登り口の左手、杉並木の続く参道途中にある東北地方最古の塔です。
五重塔の高さは29mあり、三間五層で釘を1本も使わない木造杮葺き・素木造りで造られています。煌びやかな装飾や塗料の使用していない素木の素材感でありながら、林の中に堂々と佇むその姿は貫禄や威厳を感じます。
均整の取れた美しい塔で、1966年には国宝に指定されています。
また、この五重塔の近くに、樹齢1000年の大木「爺杉」が立っています。
迫力のあるこの杉は、写真で見るよりも、肉眼で見るのがおすすめです。
日本一の石段
樹齢300年を超える杉並木に包まれた2446段の石段は、一の坂~三の坂から成り立っており、あちこちに盃やひょうたんなどの絵が33個も彫られています。
この長い石段には強い気が集まっており、上りきることで多くの力を得られるといわれています。
背の高い杉が生い茂っているために、日の当たらない薄暗さもまた神秘さを感じます。
石段の数は神社では日本一で、石段参道は約1.7キロメートルも続きます。
三山の神が宿る神社
山頂には、出羽三山の羽黒山、月山、湯殿山の神様を祀る「三神合祭殿」があり、月山や湯殿山への参拝ができない冬季も三山のご利益を受けることができます。
この三山の神の合祭は全国的にも珍しいとされているそう。
日本最大級の茅葺屋根を持つ大社殿の存在感は圧巻!
茅葺屋根が特徴的な木造建築で、その大きさは日本最大です。
「三神合祭殿」だけでなく、この三神合祭殿の近くにある鏡池もパワースポットとして知られる場所で、羽黒信仰の中心でもあり、神の御池とされています。