忍野八海
(おしのはっかい)「忍野八海」は、富士山噴火のあと、雪解け水が溶岩をぬけ、数十年かけて流れ込んでできた8つの湧水池の総称です。
富士山信仰と深いかかわりのある8つの池は、それぞれが構成資産として富士山体とともに世界文化遺産に登録され、日本名水百選にも選ばれています。
- [ 所在地 ]
- 山梨県南都留郡忍野村忍草
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 富士急行大月線「富士山駅下車」からバスで約30分
- [ 車でのアクセス ]
- 河口湖ICから約20分※有料駐車場あり
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おすすめのシーズン
忍野八海のある富士五湖地域は標高が高く、夏でもあまり気温が上がずに湿度も低いのが特徴です。
首都圏からも気軽に通えるため、「涼」を求める人々にとって、夏の避暑地として大変人気になっています。
神秘的なブルーの池
忍野八海の池は、透き通って透明で、優雅に魚が泳いでいます。
天気のいい日に池を上から見下ろすと、底まで光が差し込み、吸い込まれそうなほどのコバルトブルーのようなエメラルドグリーンのような色をしています。
ここを訪れる人のだれもが称賛する美しさです。
竜王が祀られるパワースポット
江戸時代、富士山登拝の前に行う巡礼で身を清めるため、人々はこの8つの湧水池を巡りました。
この時代の人々は、大きな噴火を非常に恐れていたため富士山を拝む信仰が広まったそうです。
今でも忍野八海の8つの池には、それぞれに水や雨を司る竜王が祀られており、身心浄化や無病息災、縁結びなどのご利益があるといわれています。
雄大な富士山を背景にした絶景
富士山の麓にある忍野八海は、澄んだ池だけではなく、富士山を同時に見ることができる絶好の観光スポットです。
「榛の木資料館」では、18世紀後半に建てられた、忍野村最古といわれる豪族屋敷と民家内を見学することができます。
敷地内から見える茅葺き民家と水車のある富士山は、日本の原風景を感じさせます。