富岳風穴・鳴沢氷穴
(ふがくふうけつ・なるさわひょうけつ)富士山やその側火山の噴火により発生した溶岩流により、富士山の麓の青木ヶ原樹海では多くの洞窟が生まれました。
その中でも最大級の規模であり、ともに国の天然記念物に指定されているのが富岳風穴と鳴沢氷穴。
気温2~3℃にしかならない天然の避暑スポットということもあり、夏には多くの観光客が探検をしにこの2つの洞窟を訪れています。
- [ 所在地 ]
- 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1 ※富岳風穴の所在地
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 富士急行富士急行線河口湖駅よりバスで約30分
- [ 車でのアクセス ]
- 中央自動車道河口湖ICより約20分
- [ 駐車場 ]
- 無料駐車場あり
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富岳風穴
「風穴」とは、気温差や気圧差により風(空気の流れ)のある洞窟のことです。
富岳風穴は、溶岩流の上部が内部より先に冷えて固まり、内部の溶岩流がそのまま流れ出てたことによって形成された横穴式の洞窟で、総延長201m、高さ8.7mあります。
内部の平均気温が3℃と低いため、昭和初期までは蚕の卵の貯蔵に使われていました。
岩壁は音を吸収する性質を持っている玄武岩質なので、狭い空間でも声や音が反響しません。
手を叩いてみても音が反響しないという、不思議な空間を体感できます。
鳴沢氷穴
鳴沢氷穴は、溶岩流が冷えて収縮する際、内部のガスとともに溶岩が噴出して空洞となったもので、総延長153mの起伏に富んだ竪穴型の洞窟です。
見学可能な最深部は入口から21メートルも地下にあり、100段ほどの階段を上り下りします。
見どころのひとつとなっている氷柱は、4月に最盛期を迎え、気温の上昇と共にゆっくりと溶けていき、11月に一番小さくなりますが、12月に地下水の凍結がはじまることによって、氷柱も再び太く、大きく育ちます。
かつて江戸幕府へ献上されていたと伝わる氷柱は、現在ではライトアップされ、キラキラと神秘的に輝いています。
富士の樹海を散策
富岳風穴や鳴沢氷穴がある青木ヶ原樹海の一帯は、もともと大きな湖で、琵琶湖よりも大きかったそうです。
864年に発生した富士山北西山麓の大規模噴火により、溶岩が流れ込み、固まった溶岩に苔が生え、木が成長し、長い年月をかけて森になりました。
「ネイチャーガイドツアー」に申し込むと、ガイドさんの案内を聞きながら、青木ヶ原樹海や富岳風穴・鳴沢氷穴を巡ることができます。
富岳風穴・鳴沢氷穴のそれぞれの案内所では地元ならではの軽食や甘味を味わうこともできます。
富岳風穴ではとうもろこし風味のソフトクリームが有名。
鳴沢氷穴で売っている桔梗信玄餅パフェは、今では山梨県内のほかの観光スポットにもありますが、鳴沢氷穴が発祥の地といわれています。
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