湯田温泉
(ゆだおんせん)田園から湯が湧き出ていたことから「湯田」の名がついたと言われている湯量豊かな温泉地です。
山陽路随一の温泉郷として栄え、現在も約72℃の湯が1日2000tもこんこんと湧き出ています。
今も昔も盛り場として人々が集う賑やかな温泉街として知られ、飲食店が並び、夜にはネオンが輝いています。
江戸時代末期、新しい日本の誕生を夢見る若き維新の志士たちが夜な夜な訪れ、理想の未来について熱く語り合ったと言われています。
また、一匹の白狐が町の寺の境内に毎晩のように姿を現し、小池に足を浸して傷を治したという「白狐伝説」が残り、温泉街のマスコットになっています。
- [ 所在地 ]
- 山口県山口市湯田温泉
- [ 電車、バスでのアクセス ]
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JR湯田温泉駅から徒歩10分
山陽新幹線新 山口駅からタクシーで20分
山口宇部空港からバスで55分
- [ 車でのアクセス ]
- 中国自動車道 小郡IC・山口ICから15分
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おすすめのシーズン
湯田温泉を訪れるなら、夏がおすすめです。
5月下旬から6月上旬にかけて、山口市内中心部を流れる一の坂川には、毎年多くのゲンジボタルが乱舞します。
初夏の風物詩ゲンジボタルが繰り出す幻想的な風景を楽しむことができます。
山口祇園祭や山口七夕ちょうちんまつりなどの夏のお祭りの優雅さを体感できる夏がおすすめです。
また、夏の風物詩として関西で珍重される鱧の多くは、絶好の漁場である瀬戸内海各地から供給されており、山口県は全国五指に入るといわれるほど鱧漁が盛んです。
旬の鱧は脂がのった身はしっとりとして淡白であり、ふわっとした上品な旨みは夏の時期だからこそ味わえる贅沢になるため、お食事も楽しむことができます。
温泉舎
1日2000トンのお湯が湧く湯田温泉の界隈には足をつけることができる足湯が7ヵ所あります。
また、温泉のお湯を飲むことができるのも湯の町ならではで、飲泉場は2ヶ所あります。
湯田温泉観光案内所の足湯のそばに1つと、「温泉舎」にあります。
高さ約7.9mのやぐらが目印の温泉舎は湯田温泉街の7ヵ所の泉源のうちの一つです。
お湯を飲んで、お湯が湧き出る様子を見ることのできる「受湯槽」や温泉が流れる川「湯の川」で、温泉を楽しむことができます。
山口七夕ちょうちんまつり
毎年8月6日、7日に市内中心商店街・パークロード周辺・大殿地区及び湯田温泉で催される伝統的な夜祭りです。
お盆の夜に笹竹の高灯籠に灯をともしたのが始まりとされ、その後、地元の盆行事として紅提灯を掲げるようになったと言われています。
竹竿にろうそくの火を灯した数万個の紅提灯が幻想的なトンネルを作り出し、日本の道100選に選ばれたパークロードには、縦14.5m、横38mの巨大な「すだれちょうちん」が飾られ、「山口」の文字が浮かび上がります。
中心商店街やパークロードを中心としてきた山口七夕ちょうちんまつりも、まつり発祥の地である大殿地区だけでなく一の坂川や、湯田温泉街にも拡がりを見せ、日本夜景遺産に認定されたことを機に、後世に残すため灯りの「質」の向上に力を注いでいます。