十和田湖
(とわだこ)北の景勝地として名高い十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動により形成されたカルデラ湖です。
面積約60平方km、湖周約46km、最深部は約327mあり、日本では第3位の深さを誇ります。
十和田湖および奥入瀬渓流として、文化財の特別名勝及び天然記念物にも指定されています。
殻変動によってできた地層が断崖となって湖岸を囲んでいます。
湖上遊覧ができるほか、見どころも多く観光スポットが密集しているため、車がなくても徒歩で十分観光ができます。
四季それぞれに美しいですが、特に紅葉の美しさは日本一とも言われています。
湖を囲むカルデラの断崖に広がるブナ、ナラ、カエデなどの落葉樹林や湖畔沿いの樹木が秋には紅葉し、美しい景色を眺めながらのんびり散策を楽しむことができます。
- [ 所在地 ]
- 青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔
- [ 電車、バスでのアクセス ]
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青森駅からJRバス東北「みずうみ号」で約3時間
八戸駅からJRバス「おいらせ号」で2時間15分
- [ 車でのアクセス ]
- 東北道十和田ICから約50分
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十和田湖のシンボル「乙女の像」
十和田湖国立公園指定15周年を記念して建てられた、高村光太郎の最期の作品。
湖水に映る姿をイメージして、互いに左手を合わせる形で向き合う高さ2.1mの2人の像が向かい合っています。
モデルは光太郎の愛妻で詩集「智恵子抄」で知られる智恵子夫人とされ、また体のモデルは当時モデルクラブに所属していた藤井照子と言われています。
十和田湖のシンボルとされ、多くの観光客が立ち寄るスポットです。
十和田湖遊覧船
十和田湖巡りの最大の魅力の一つが、湖上遊覧です。
遊覧船は約50分をかけて休屋から湖を周遊して戻ってくるBコース、奥入瀬渓流の入り口・子ノ口(ねのくち)まで行く片道のAコースがあります。
湖畔からは決して見ることのできない十和田湖の絶景お楽しみください。
十和田神社
湖畔にたたずむ十和田神社は、恐山と並ぶ霊場として有名であり、所願成就や開運のご利益があるパワースポットとしても知られています。
現在は日本武尊が祀られていますが、1868(明治元年)年に発令された神仏分離までは、東北地方に色濃く残る水神信仰のシンボルでもあったといわれています。
そして、十和田神社を訪れたら忘れてはならないのが「占場」です。
吉凶を占う場として信仰を集めており、宮司が神前に供えて祈念をこらした「おより紙」を湖に投げ入れたときの沈み方で運勢を占います。
現在は占場へ下る梯子は通行禁止となっていますが、乙女の像の前に広がる御前ヶ浜に投げ入れ占うことができます。
アクティビティ
十和田湖遊覧船の他にも、湖畔で楽しめるさまざまなアクティビティがあります。
・グリランド
レスキューや軍用として使われる最大級のゴムボートで十和田湖を探検する、ジェットボートツアーです。
陸上からアクセスできないイトムカの入り江や洞窟にも立ち寄り、絶壁に囲まれた特別保護区をアトラクション感覚でお楽しみいただけます。
・カヌーツアー
カナディアンカヌーに乗り、十和田湖畔を散策します。
ゆっくりと漕ぎ進み、カヌーでしか行くことのできない秘密の入り江で静かな時間を満喫することができます。
カヌーだからこその湖面ギリギリの目線で、自然との一体感をより一層感じられます。