嚴島神社
(いつくしまじんじゃ)海の中に立ち、満潮時には社殿が海の中に浮かんでいるような不思議な光景に出会えることで有名な嚴島神社は「安芸の宮島(あきのみやじま)」として『日本三景』の一つに数えられます。
優美な寝殿造りの社殿は平清盛によって手掛けられたと言われています。
ユネスコの世界文化遺産にも「嚴島神社」として1966年に登録されている日本を代表する観光スポットです。
嚴島神社がある宮島は瀬戸内に浮かぶ島で、かつてはこの島全体が御神体とみなされ、信仰の対象となっていました。
そのため、鎌倉時代以前は人が住むことも禁じられていましたが、現在では宿泊施設や観光設備も充実しており、一日中観光することができるようになっています。
- [ 所在地 ]
- 広島県廿日市市宮島町1-1
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- JR西日本宮島口駅からフェリーで10分
- [ 車でのアクセス ]
- 山陽自動車道 廿日市IC・大野ICから宮島口まで約15分
- [ 駐車場 ]
-
宮島口周辺に有料駐車場あり
※神社周辺にはありません
-
おすすめのシーズン
水面と紅葉のコントラストが美しい宮島は、やはり秋が一番おすすめです。
宮島には年間を通じて多くの観光客が島の自然を楽しみに訪れますが、特に秋の紅葉のシーズンには絶景が見られるとあって人気の季節となっています。
島全体に豊かな自然が広がる他、公園も整備されていて四季折々の景色を楽しめます。
大鳥居
『日本三大鳥居』の一つであり、重要文化財にも指定されている『大鳥居』は嚴島神社の代表する見どころと言えます。
海中に立つ朱塗りの大鳥居と言われますが、実は、鳥居の根元は地中に埋まっておらず、箱型の島木の中に石を詰めて加重し、鳥居の重みだけで立っています。
高さ16m、重量は約60トンで、主柱は樹齢500~600年の楠で建てられています。
そして、潮の満ち引きによって景色が変わるのを楽しむことができます。
満潮時には海に沈んでいるように見える大鳥居も、干潮時は間近で見られるチャンスがあり、足元から見上げる大鳥居は迫力満点で、16mの巨木の威容を体感できます。
また、夜になれば一斉にライトアップされ、遊覧船の上から闇に浮かび上がる社殿や大鳥居を見ることができます。
かつて平清盛が参拝した折には松明で社殿や大鳥居、廻廊などを明々と照らしたと伝えられており、往時を思わせる幻想的な光景は見逃せない見どころの一つです。
嚴島神社のイベント
宮島の繁栄の礎を築かれた平清盛公の遺徳を偲び、“平家一門の嚴島神社参詣行列”をモチーフにした一般の方の参加できる『宮島清盛まつり』や大阪の“天神祭”、松江の“ホーランエンヤ”とともに日本三大船神事に数えられる嚴島神社最大の神事『管絃祭』、ゴマの残り火の上を素足で渡り、無病息災などを祈願する『火渡り式』など多数のイベントがあります。
3月 宮島清盛まつり
7月 管絃祭
11月 火渡り式
12月 鎮火祭
また宮島の夏を彩る代表的なイベントとして「宮島水中花火大会」がありましたが、2019年の開催を最後に半世紀近くの歴史に幕を閉じることになりました。