函館山の夜景は、神戸の摩耶山掬星台、長崎の稲佐山と共に「日本三大夜景」の一つに、また香港、ナポリと並ぶ美しい夜景として「世界三大夜景」の一つにも数えられています。

また、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』の改訂第二版で「函館山からの眺望」として三ツ星にも選ばれています。

いつ行っても楽しめる函館の夜景ですが、気温が低い時期は空気中の湿度が低く、視界が濁りにくいため、明かりひとつひとつが特に輝いて見えます。

夜景を見るなら、日が落ちる少し前に展望台に着いて、昼間の街が夜の輝きを帯びていく一部始終を眺めるのがおすすめです。

ベストタイムは日没約30分後。

時間に縛られることなく絶景を心ゆくまで満喫できます。

ロープウェイを使えば、函館山の頂上まで約3分の空中散歩を楽しむことができます。

ロープウェイにイスはないので、函館市街が見える後方の窓側に立つのがおすすめ。

途中、ハリストス正教会やカトリック元町教会が眼下に見え、標高が高くなるにつれ、函館湾が大きく広がってきます。

街の煌めきがどんどん広がってゆく光景を楽しむことができる特等席です。

夜だけでなく昼間の函館山も素晴らしい観光地。

函館山には10のハイキングコースがあり、天気のいい日には散策がおすすめ。

複数のコースで、明治期に築造された要塞が一般開放されています。

函館要塞は、日露戦争に備えて建設されたそうです。

日本の要塞の多くは軍港を守るために建設されましたが、函館要塞は要塞としては数少ない、商業港を守るために建設されたもの。

当時、函館港は北海道と本州を繋ぐ唯一の港だったため、ここを防衛のために要塞が誕生しました。