金閣寺
(きんかくじ)金色に輝く世界遺産、金閣寺。
正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)といい、舎利殿「金閣」が特に有名なため金閣寺と呼ばれています。
西園寺公経の別邸を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。
三階建ての金の楼閣で三層からできていますが、それぞれの階で建築様式が異なり、二層、三層には金箔が貼られ、初層のみ金箔が貼られていないのが特徴です。
当時栄えた北山文化の華やかさを象徴し、庭園や建築は極楽浄土を表していると言われています。
存在感を示す金閣や、特別文化史跡および特別名称指定地になっている鹿園寺庭園など見どころが満載です。
日本を代表する観光地の一つであり、海外からも多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
- [ 所在地 ]
- 京都府京都市北区金閣寺町1
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- 京都駅から京都市バス(急行101号系統、205号系統)「金閣寺道」下車
- [ 車でのアクセス ]
- 京都駅から約20分
- [ 参拝時間 ]
- 09:00〜17:00
- [ 参拝料金 ]
- 有料
- [ 駐車場 ]
- 有料駐車場あり
-
金色に輝く「舎利殿」
金閣寺の象徴とされる黄金に輝く舎利殿。
1950年の放火により全焼しましたが、1955年に再建されました。
三階建ての楼閣で三層からなりそれぞれ建築様式が異なります。
一層は「法水院(ほっすいいん)」呼ばれる寝殿造で、北山文化の華やかさを垣間見ることがでます。
二層は「潮音洞(ちょうおんどう)」と呼ばれる武家造となっており、西園寺家が所有していた名残りが見られます。
三層は究竟頂(くっきょうちょう)」と呼ばれる中国風の禅宗仏殿造で仏舎利が安置されています。
二層と三層にのみ漆の上から金箔が貼られ、一層に金箔を貼らなかったのは自分の権力と器の大きさを誇示しようとしたともいわれています。
外観だけでなく内部も見どころがあるので、ぜひいろいろな角度から美しい舎利殿を堪能しましょう。
屋根には金色の鳳凰が輝きこちらも見逃せません。
茶室「夕佳亭」
「夕佳亭(せっかてい)」は茶道家の金森宗和(かなもりしげちか)が後水尾(ごみずのお)天皇を迎えるために建てたといわれる茶室。
数寄屋造の茶室で、内装は近代茶室の基本スタイルで作られています。
通常は床柱として使わない南天ですが、夕佳亭では日本最大級の南天の床柱があることでも有名です。
「夕日に映える金閣が特に佳(よ)く見える」という夕佳亭の名前の由来通り、夕佳亭からは金閣が見下ろせ、夕日に輝く金閣の姿を目にできます。
風情あるこちらの茶室では心落ち着きながら観光ができるでしょう。
鹿園寺庭園の中心的存在「鏡湖池」
金閣の目の前に広がる鏡湖池(きょうこち)。
約二千坪の大きな池に、黄金に輝く金閣を写します。
澄み切った池に金閣が写り込む姿は「逆さ金閣」と呼ばれ、見るものの心を奪うほどの美しさです。
葦原島(あしはらじま)などの大小の石や畠山石といった奇岩名石が置かれ、極楽浄土を表しています。
周りにある大小の石と池、庭園の風情ある景色をお楽しみください。
金閣寺創建から消失、そして世界遺産へ
金閣寺は臨済宗相国寺派の塔頭寺院で、その歴史は600年以上に及びます。
1397年、室町幕府三代将軍足利義満が西園寺公経の別邸を譲り受け、北山殿を造営したのが始まりと言われています。
義満の死後、漱石無双を開山とする臨済宗の寺院となり、遺言通り「鹿園寺」という名前になりました。
金閣寺の正式名称である「鹿苑寺」は、義光の法号・鹿苑院殿(ろくおんいんどの)に由来しています。
1467年応仁の乱では京都全域が壊滅的な被害に遭い、金閣寺も大部分を消失してしまいました。
奇跡的に金閣といくつかの建物は被害を免れましたが、1950年同寺の見習い僧の放火により全焼してしまいます。
1955年に舎利殿が再建され、金箔の全面張り替えなどの改修を経て、現在の光り輝く金閣寺となりました。
1994年には世界文化遺産に登録され、今や日本を代表する人気観光地となっています。
また、特別文化史跡および特別名称指定地とされている「鹿園寺庭園」も見逃せません。
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