天安河原
(あまのやすがわら)岩戸に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を説得するため、八百万の神が神議を行ったと伝えられる天安河原。
仰慕窟(ぎょうぼがいわや)といわれる大きな洞窟は、願い事を叶えてくれるパワースポットとしても知られ、神秘的な雰囲気が漂います。
天岩戸神社は、天照大御神が隠れた天岩戸をご神体とする神社です。
- [ 所在地 ]
- 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字天岩戸1073-1
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- JR延岡駅から宮交バス高千穂行きで約75分、終点下車で天岩戸神社行きに乗り換え約15分、終点下車、徒歩約10分
- [ 車でのアクセス ]
- 九州道熊本ICより約2時間
-
天安河原 岩戸神話
日本神話の中でも有名な一節・天照大神の「岩戸隠れ」は、神々が住む高天原(たかまがはら)で、乱暴を繰り返した須佐之男命(すさのおのみこと)に怒った姉の天照大御神が天岩戸に隠れる場面から始まります。
太陽の神である天照大御神が隠れたことで、世界は闇に包まれてしまいます。
そこで困り果てた八百万(やおよろず)の神々が集まって相談をしあった場所が天安河原だと伝えられています。
八百万の神が集まった大洞窟
天安河原には、間口40m・奥行き30mの「仰慕窟(ぎょうがぼいわや)」と呼ばれる大洞窟があります。
神々が集まって相談しあったのがこの洞窟だといわれていて、願い事が叶うパワースポットとして多くの観光客が訪れています。
明確な由来はないものの、いつのころからか「願いを込めて石を積むと願いがかなう」といわれるようになり、河原を訪れた多くの観光客によって、小石が積み上げられるようになりました。
無数に積まれた石によって、天安河原には神秘的かつ幻想的な雰囲気が漂っています。
天岩戸神社
仰慕窟から少し歩くと、天安河原の社である天岩戸神社があります。
天岩戸神社のある高千穂町は、天孫降臨伝説が残る地として神楽が有名ですが、拝殿に向かって左側には立派な神楽殿があります。
天岩戸神社には天岩戸神楽が伝えられており、無形文化財に指定されています。
五穀豊穣を祈る舞、悪魔を追い払う舞、病除けの舞などの各種祈願の舞があり、終盤には天岩戸開きの神楽を舞う16時間の構成で、壮大かつ厳かさが感じられます。