軍艦島(端島)

(ぐんかんじま(はしま))

長崎港の南西約19kmに位置する島で、正式名称は「端島(はしま)」と言います。

 

小さな海底炭坑の島は、岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ているところから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。

 

1890年から1974年までは本格的な海底炭鉱として近代化産業を支えていました。

 

主要エネルギーが石炭から石油に代わったことで閉鎖・立入禁止になり、やがて島は無人となりました。

 

その後、島の一部を整備し、2009年より立入・見学が可能になり、現在では多くの方が軍艦島上陸ツアーに参加して、軍艦島を訪れています。

 

歴史を色濃く感じる軍艦島クルーズでは、ノスタルジックな体験が楽しめます。

 

「明治日本の産業革命遺産」として、2015年に世界文化遺産に正式登録されました。

[  所在地  ]
長崎県長崎市高島町端島
[  船でのアクセス  ]
長崎港から軍艦島上陸ツアー船に乗船し40分
※上陸はツアーのみです
  • 軍艦島のおすすめのシーズン

    軍艦島ツアーは通年で運行されていますが、冬場の波が高い時や台風などの季節は。島への上陸が難しいときがあります。

     

    そのことから、春先から夏の終わりまでが観光のおすすめシーズンです。

    日本最古の30号アパート

    1916年、軍艦島には日本最古の鉄筋コンクリート(RC)造のアパート「30号棟」が建設されました。

     

    30号棟は、RC7階、一部半地下の集合住宅で、外観からは立方体に見えますが、実際はロの字型になっており、内部に吹き抜けの空間があり、空間の周辺を回るように階段が設置されています。

     

    建物の鉄筋には、ワイヤーロープやトロッコ用のレールなどが転用されており、コンクリートに混ざる砂を高浜から調達したため、壁面の剝落した部分には、至るところに貝殻が埋まっているそうです。

     

    しかし、激しい強風や潮風で劣化が進んでしまいやすく、いつまで保存できるかは不明なため、間も無く終わりを迎えてしまうかもしれません。