ならまち
昔ながらの暮らしが息づいている人気の観光エリアならまち。
一般的には猿沢池あたりから、元興寺南側あたりまで(奈良公園の南から下のエリア)がならまちと言われています。
歴史ある神社仏閣や江戸時代の末期から明治時代にかけての町家の面影を残し、訪れる人々は懐かしさを感じ心癒されるでしょう。
また、古民家を改装した町家カフェや雑貨店、歴史を残した老舗店も多く残っており、新旧の素敵なお店が揃っているのでグルメも満喫できます。
今もなお古き良き雰囲気を残し、安らぎを与えてくれるならまちをゆっくりと散策をしてみてはいかがでしょうか。
- [ 所在地 ]
- 奈良県奈良市
- [ 電車、バスでのアクセス ]
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JR奈良駅から徒歩20分
近鉄奈良駅から徒歩約15分
近鉄・JR奈良駅から市内循環バス内回りで田中町下車(ならまち南端)
近鉄・JR奈良駅から「天理駅」「下山」行きなどで福智院町下車(ならまち東端)
- [ 車でのアクセス ]
- 山添ICより約35分
- [ 駐車場 ]
- 周辺にコインパーキングあり
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歴史ある神社仏閣
世界遺産 元興寺
飛鳥時代に蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の法興寺が、平城京遷都とともに奈良に移ってきたのが元興寺です。
見どころは丸瓦と平瓦が重なり合う「行基葺き(ぎょうきぶき)」で、現在も一部には飛鳥時代の瓦が使われているのでぜひチェックしてみて下さいね。
御霊神社(ごりょうじんじゃ)
1200年以上の歴史を持つ古い神社で、桓武天皇の勅願により創建されたと言われています。
縁結びとしても有名であり、現在はならまち周辺70余町の広大な氏神とされています。
十輪院(じゅうりんいん)
寺伝によると元正天皇の勅願寺とされ、元興寺の一子院といわれています。
地蔵信仰で有名なお寺で、国宝の本堂の奥には重要文化財の石仏龕(せきぶつがん)が祀られています。
新薬師寺
光明皇后が聖武天皇の病気回復祈願で創建したお寺です。
我が国最大最古の十二神将像をはじめ、多くの文化財を見ることができます。
福智院
聖武天皇が発願して建てられ、安産祈願としても知られる歴史あるお寺です。
鎌倉時代建築の本堂と高さ約7mの千仏光背をつけた地蔵菩薩座像は、国の重要文化財となっています。
ならまちの見どころ
名勝 大乗院庭園文化館
大乗院は興福寺の門跡寺院として栄えた子院で、明治の廃仏毀釈で廃寺となりました。
銀閣寺庭園を作った善阿弥が改造させた回遊式庭園で、南都随一といわれた四季折々の花が咲き誇る美しい庭園を散策いただけます。
ならまちのシンボル的お堂「庚申堂」
ならまちに息づく庚申信仰の小さなお堂。
災いを代わりに受けてくれるという「身代わり申」がたくさん奉納され、民家の軒先にも吊るされている光景を目にするでしょう。
重要文化財「今西家書院」
室町時代の雅な書院様式を守る住宅です
また建築史上貴重な遺構で、枝垂れ桜や萩、椿など四季折々の花が咲く庭を眺めながらお茶やお食事がいただけます。
猿沢池
興福寺の放生池として、749年に造られた周囲360mの人工の池。
興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、奈良八景のひとつになっています。
ならまちの街並み
ならまちの街並みには特徴があり、散策しながらならまちの雰囲気をお楽しみ下さい。
ならまち格子の家
ならまちの伝統的な町家は、日射しや風量の調節に役立つ格子戸があり、外から中の様子が見えにくい造りとなっています。
ならまち格子の家では家屋の中に入って見学もできるので、当時の生活様式に直接ふれ、町民の暮らしぶりをうかがえる施設となっており、憩いの場としても利用できます。
土塀が残る高畑周辺
高畑界隈では重厚な土塀が巡らされた落ち着いた町並みが見られ、土の色が見える素朴な壁が多いことも特徴です。
元林院町
明治時代初めから大正、昭和にかけて花街として賑わい、芸妓の町と呼ばれていました。
現在も少数ですが置屋が残り、芸妓さんを見かたり、昔ながらの芸妓街の雰囲気を感じることが出来ます。。
昔ながらの風情を残し、現在では町家カフェや雑貨屋さんなども並びます。
ならまちへ繋がる商店街「奈良もちいどのセンター街」
ならまちへ繋がる奈良で最も古いと言われる商店街「奈良もちいどのセンター街」。
幅3mほどのメインストリートに、老舗店と新しいお店が100店舗以上混在する奈良県随一の繁華街です。
商店街の雰囲気を味わい美味しいものを食べながら、ならまち散策を楽しみましょう。