立久恵峡

(たちくえきょう)
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立久恵峡は、島根県出雲市の南部にある渓谷です。

 

神戸川の清流に沿って、両岸約1kmにわたって奇岩柱石がそびえ立っており、その景観は「山陰の耶馬渓」とも呼ばれ、1927年に国の名勝・天然記念物に指定され、1964年には県立自然公園になっています。

 

名称の由来は、巨岩が杭を立てられたかのように並んでいるという意味の”立杭”からきているとも言われています。

 

動植物の宝庫としても知られ、この地域でしか見られない固有の植物も観察できる、緑豊かな山と澄んだ水が流れる自然を満喫できる渓谷です。

 

河岸沿いには遊歩道が設置され、中国自然歩道立久恵峡コースとして,自由に散策を楽しむことができます。

[  所在地  ]
島根県出雲市乙立町
[  電車、バスでのアクセス  ]
JR山陰本線出雲市駅よりバスで約28分
[  車でのアクセス  ]
山陰道出雲I.Cより約30分
  • 全長2キロにもわたる断崖絶壁と奇岩怪石

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    立久恵峡は海底火山により噴出した安山岩質の角礫集塊岩が神戸川の水流と吹き付ける風により長い年月をかけて浸食されてできた渓谷で、断崖絶壁と奇岩怪石を全長2キロにわたって見ることができます。

     

    高さ100mから200mの崖には、天柱峯・神亀岩・屏風岩などの名称がつけられた岩柱が群立し、深い樹林や老松などとあわさり、まるで太古の仙境のような、水墨山水画を思わせる景色となっています。

    立久恵山霊光寺

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    立久恵峡は信仰の対象でもあり、現在も霊光寺や五百羅漢にその名残を見ることができます。

     

    霊光寺は、今から約1200年前に天柱峯を背にして建てられた寺で、大亀にのって現れたと言われる薬師如来の像が安置されています。

     

    一足の巨大なわらじと、注連縄が祀られており、戸板には一匹の猫が油絵で描かれています。

     

    夜中に木魚を叩く音が聞こえることがあり、昔からこの地に住む天狗の仕業という不思議な話も残されています。

    五百羅漢(ごひゃくらかん)と千体仏

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    羅漢とは仏陀に付き従った500人の弟子、それをかたどった像のことで、霊光寺参道から下ったがけの岩肌に1000体を超える石仏の群像が置かれています。

     

    長い間、風雨にさらされ、木造で朽ち果てたものから、石造りのものまで立ち並んでおり、その荘厳な空気には、この一体が山岳教の修験場として栄えていた事を感じさせてくれます。

     

    一体ごとに異なった表情からは、癒しを感じることができます。