三瓶山
(さんべさん)緑豊かな6つの峰が連なる活火山
島根県のほぼ真ん中に位置する大山隠岐国立公園の三瓶山は、「出雲国風土記」の国引き神話にも登場する標高1,126mの男三瓶を主峰として、女三瓶、子三瓶、孫三瓶など6つの峰が「室の内」と呼ばれる旧火口を囲んでいます。
山すそには、北の原・東の原・西の原と呼ばれる高原が広がり、山頂と山麓の草原、山腹の自然林など、四季によっても変化のある景観を楽しむことができます。
登山やピクニック、キャンプなどアウトドアの聖地としても有名で、中国地方随一の自噴量をほこる三瓶温泉をはじめ、小屋原温泉、湯抱温泉などの温泉群があり、滞在型のリゾート・観光としても利用されています。
- [ 所在地 ]
- 島根県大田市三瓶町
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- JR大田市駅からバスで約60分
- [ 車でのアクセス ]
- 山陰自動車道 仁摩石見銀山ICより約40分
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三瓶山登山
三瓶山は、初心者には登りやすく、中上級者でもその魅力を満喫できる山です。
自然林や見晴らしの良い草原を通るルートのほか、室ノ内の周りの縦走路、観光リフトを利用し短時間で登るルートなど、6つの登山ルートがあり、山頂からは、日本海や中国山地の山々、鳥取県の大山も見ることができて360度の展望が楽しめます。
・姫逃池登山道 所要時間 約 80分〜120分
・名号登山道 所要時間 約 90分〜130分
・西の原登山道 所要時間 約 100分〜140分
・東の原登山道 所要時間 約 60分〜70分
・女夫松登山道 所要時間 約 60分〜80分
・縦走登山道 所要時間 1周約 4〜6 時間
三瓶山の紅葉
三瓶山の紅葉は例年、10月中旬頃に山頂が色つき始め、下旬にかけて見ごろを迎えます。
紅葉の種類はウリハダカエデ、ナナカマド、ブナ、ミズナラ、イヌシデ、クマシデなどがあり、絶景ポイントとしては、室ノ内展望所、男三瓶山頂などがありますが、なかでも、三瓶観光リフトで空中散歩を楽しみながら一気に大平山の尾根へ行けば、そこには絶景の紅葉が待っています。
三瓶山の夜景
「日本一の暗さ」にも選出された三瓶山の夜空は日本屈指の天体観察スポットです。
まるで手を伸ばせば届きそうな星空の大パノラマを体感することができます。
三瓶温泉
三瓶温泉の歴史は古く、約1300年前に白鳳時代の大地震とともに湧き出したとされ、寛政時代には湯治場として賑わっていたといわれています。
明治時代からは、現在の位置に温泉街の原型が作られ、以来、地元住民や観光客の保養の場、湯治場として発展してきました。
湧出量は 1174ℓ/分、湧出温度 34.8℃、鉄分を多く含み、ぬるめで茶褐色のにごり湯は、地元の住民のほか、三瓶を訪れる観光客にも人気があります。
日中に三瓶をフィールドとして楽しんだ後は、美肌温泉で疲れを癒すのもおすすめです。