大歩危・小歩危

(おおぼけ・こぼけ)

四国山地を横切る吉野川の激流により、2億年の時を経て四国山脈の結晶片岩が削られてできた渓谷です。

 

約8kmに渡り、大理石の彫刻がそそりたっているかのような美しい景観が特徴です。

 

ちょっと変わった名前の由来は諸説ありますが、「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があります。

 

また大歩危峡は、美しい岩石やV字谷の様子から日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所として、2014年318日に国指定の天然記念物に指定され、2015年107日には国指定名勝となっております。

 

春は桜、秋は一面の紅葉が清流に色を添え、特に「大歩危」ではラフティングや観光遊覧船での川下りを楽しめるなどアクティビティも充実しています。

[  所在地  ]
徳島県三好市山城町重実
[  電車、バスでのアクセス  ]
JR大歩危駅から徒歩45分
JR大歩危駅からタクシーで10分
[  車でのアクセス  ]
徳島自動車道 井川池田ICから35分
[  駐車場  ]
無料駐車場あり
  • 大歩危・小歩危のおすすめのシーズン

    紅葉に彩られた渓谷の秋がおすすめです。

     

    秋の大歩危小歩危は色鮮やかな紅葉が錦絵のように広がります。

     

    毎年11月中旬から下旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。

     

    遊覧船はもちろんのこと、紅葉狩り気分を味わえるウォーキングもおすすめの季節です。

    ラフティング

    日本一の激流と呼ばれる大歩危小歩危は、世界有数の「ラフティング」スポットとして有名です。

     

    絶景の中をゴムボートで進み、水しぶきを浴びるスリルを楽しめます。

     

    何よりも激流を楽しみたいなら6月がおすすめです。

     

    日本一と呼ばれる吉野川の激流がシーズン中で最も暴れる季節は6月と言われています。

     

    頭上から覆いかぶさるように、次々と押し寄せる波は間違いなく世界レベルです。

     

    エキサイティングな激流の数々にアドレナリンが全開になり思う存分楽しめるはずです。

    山城大歩危妖怪

    大歩危小歩危がある山城町では、数多くの妖怪伝承が昔と変わらぬ姿のまま語り継がれています。

     

    山城町には平地がほとんど無く、崖や淵、細くて暗い山道等の自然の厳しさから身を守るため、また自然の尊さを伝えるために、妖怪の話をして危険な場所へ近付いたり山の神を荒らしたりしないように、諭されてきたのではないかと言われています。

     

    中でも、「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場する有名な妖怪である児啼爺(こなきじじい)は山城町上名に伝わる有名な妖怪です。

     

    地元の有志によって建立された「児啼爺の石造」もあり、台座に水木しげる氏の直筆による文字が彫られています。