四国八十八ヶ所1番札所 霊山寺
(しこくはちじゅうはっかしょいちばんふだしょ りょうせんじ)お遍路のスタート地点である霊山寺は、聖武天皇の勅願により行基が建立し、弘法大師・空海が修行のために滞在した寺でもあります。
名前の由来は、弘法大師空海が天竺(インド)の霊山を日本に移すという意味を込めて名付けたと云われており、お遍路スタート地点ということから、地元の方やお遍路さんからは「一番さん」とも呼ばれ、ここでは常に訪れているお遍路さんを目にすることになります。
- [ 所在地 ]
- 徳島県鳴門市大麻町板東東塚鼻126
- [ 電車、バスでのアクセス ]
- JR高徳線板東駅より徒歩約10分
- [ 車でのアクセス ]
- 高松自動車道板野ICより約5分
- [ 駐車場 ]
- 無料駐車場あり
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お遍路「一番さん」
お遍路は、真言宗の開祖・弘法大師(空海)が、自身と人々の災いを除くために歩いた道を仏道修行の道場として札所としたものが始まりとされていて、霊山寺は、お遍路の第1番札所にあたります。
香川県の第88番札所・大窪寺まで、約1460kmの山野を巡る行程は、全行程を歩くと、普通45~50日かかり、マイカーでも10日前後は必要になります。
その発願の寺となる霊山寺は、これから始まるお遍路旅への意気込みを持つ人にとっては、思いもひとしおの札所となるはず。
霊山寺では、お遍路グッズとして、御納経(ご朱印)帳をはじめ、白衣(びゃくえ)、金剛杖、菅笠(すげがさ)、などをすべて揃えることができますので、長い遍路の旅の途中で困らないために、他人に迷惑をかけないための「こころ」と「巡拝」の準備を整えることができます。
吊り燈籠
お遍路さんを迎える大きな仁王門は、霊山寺のシンボルで、風格のあるたたずまいを感じられます。
また、霊山寺といえば、本堂の天井に吊り下げられた燈籠が有名で、無数の吊り燈籠の明かりに浮かび上がる龍の絵はとても幻想的です。
縁結び観音
仁王門を入ってすぐの所に、縁結び観音があります。
この縁結び観音は、恋愛の縁だけでなく、仕事や健康、金運などさまざまな縁結びにご利益があるといわれています。
足元にはひしゃくと水鉢があり、お賽銭だけではなく、水でお清めをしながら祈ることで功徳が得られるとも云われています。