和歌山城
(わかやまじょう)和歌山城は虎伏山(とらふすやま)山頂に築かれた白亜の天守閣がそびえる美しい名城です。
徳川御三家のひとつ、紀州徳川家の居城として幕府の西の要の役割を果たした和歌山城は、さまざまな時代の石垣や塀を今に残し日本100名城にも数えられています。
城内には天守閣、全国的にも珍しい斜め構造の御橋廊下(おはしろうか)をはじめ、庭園や歴史館、さらにお茶室や動物園まである見どころいっぱいの観光スポットになっています。
- [ 所在地 ]
- 和歌山県和歌山市一番丁3
- [ 電車、バスでのアクセス ]
-
JR和歌山駅からバス(0系統、25系統)で和歌山城前(旧:公園前)バス停下車
南海和歌山市駅から徒歩約10分
- [ 車でのアクセス ]
- 和歌山ICから約15分
- [ 駐車場 ]
- 有料駐車場あり
- [ 利用時間 ]
- 9:00〜17:30(入場は17:00まで)
- [ 入場料 ]
- 一部有料
-
白亜の天守閣
三層の大天守から時計回りに多門、天守二之御門(楠門)、二之御門櫓、多門、乾櫓、多門、御台所、小天守へと続き、多聞櫓(たもんやぐら)と呼ばれる石垣上の櫓で繋がっている連立式天守と呼ばれる作りになっています。
弘化3年(1846)の落雷と昭和20 年(1945)の和歌山大空襲で2度焼失し、現存しているのは空襲前の外観をそのままに鉄筋コンクリートで復元された3代目の天守閣です。
虎伏山の頂上に位置する天守閣からは、市街地の絶景を四方に見下ろすことができ、大パノラマが広がります。
天守閣内部は、紀州徳川家ゆかりの品が多数展示される資料館となっています。
斜めの廊下「御橋廊下」
御橋廊下(おはしろうか)は殿様やお付きのものが藩主の生活の場である二の丸と趣味の場である西の丸を行き来するために架けられた橋で、屋根や壁を設け、外からは見えないつくりになっています。
両岸の高低差のため斜め掛けられた橋は、全国的にも珍しい様です。
約11度の角度がありますが、段差がつけられているので滑り落ちる心配もありません。
実際に中に入って渡ることができるので、訪れた際はぜひこの廊下を渡ってみて下さいね。
名勝 西之丸庭園
西之丸庭園は城郭内にある江戸初期の大名庭園です。
池泉回遊式の庭園で、昭和60年(1985)に「西之丸庭園」として国の名勝に指定されました。
紅葉が見事で「紅葉渓庭園」とも呼ばれていますが、四季折々に趣のある風景をご覧いただけます。
庭園内には和歌山市の名誉市民、故・松下幸之助氏が寄贈し、昭和49(1974)年に完成した数寄屋造りの茶室「紅松庵(こうしょうあん)」があります。
茶室からの庭園の眺めも素晴らしく、渓流の響に耳を傾けながらゆっくりと一服してみてはいかがでしょうか。
お城の動物園「和歌山城公園動物園」
お城の敷地内には全国でも珍しい動物園もあります。
大正時代に開園され、現在はクマやペンギン鹿など、ほ乳類、鳥類、は虫類を合わせ約160点以上の動物を飼育しています。
30分ほどで回れる小さな動物園なので、お子様達も観光の合間に楽しめるエリアとなっています。